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立体音響ミキシング (HRTF Mixing)

音響心理学のアプローチで一番最初に手応えを感じたプロジェクトが、バイノーラル録音であった。


バイノーラル録音

バイノーラル録音とは、、、

 バイノーラル録音は、人間の鼓膜に近いところにマイクを配置して録音し、音の再生はヘッドホンで行います。まるでそこの現場にいるような、臨場感の高い音を聴くことができます。

https://blog.roland.jp/info/binaural/

メタバースからのヘッドセット普及や、映画館/ホームシアターのサラウンドシステム対応まで、立体音響が一般的に広まっている。

バイノーラルマイクも、今では安価でどこでも買えるようになった。

イヤフォン型

ダミーヘッド型


僕が大学院生だった12-13年前は、全く普及しておらず、バイノーラルマイクは自作で作っていた。

初めて録音して、聴いた時は感動した。
同時に、背中がゾクゾクした。人と物の気配をバイノーラル録音から感じたからだ。

+ 音響心理学

そして、バイノーラル録音+音響心理学を組み合わせることはできないかと考えた。

その時思いついたのが、「構造的調和」だ。

構造的地調和とは、音と映像の時間構造を一致させること。
音と映像をシンクロさせると、調和の印象がより強まる。

そして、僕は"hrtf mixing"という作品を制作した。

バイノラール録音してる自分を動画で撮ることにより、バイノーラル録音の音量変化やパンニングの動きが視覚情報とシンクロし、より立体音響を感じられるアプローチである。

hrtf mixing

*イヤフォンをつけて見てみてくれ。

どうだろう?面白い音響体験出来たのではないか?

このプロジェクトをベースにまだやりたいことがたくさんある。
どこかのタイミングでプロジェクト再開したいと思う。

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