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ついにコロナに捕まった。〜新型コロナ感染記〜

「ここまで来れば、もう逃げ切れるだろう」と、知らず知らずのうちに油断していたのかもしれない。

ついにコロナに捕まった。

せっかくなので、コロナに感染してから回復するまでのプロセスを、「新型コロナ感染記」として、適当ながら残しておいた。というのも、僕自身が、他の人の「感染記録」をネットで見て、いろいろためになることが多かったからである。

恩送りではないけれど、これからコロナにかかる予定のある方(?)に、少しでも役立てていただければ幸いである。

【0日目】若干の吐き気

前日に参加した懇親会で食べ過ぎ、この日はその懇親会の残り物を温めて食べた。寝る前に若干の吐き気を感じながら床に就く。僕が体調を崩すのはだいたい胃が弱っているとき。おそらく免疫力も低下するのだろう。

【1日目】嘔吐と発熱

朝の5時頃、いよいよ吐き気が強くなる。念のため、ベッドの脇にゴミ袋を用意。これが正解だった。「あ、ヤバい」と体を起こしたとたんに嘔吐。準備していたゴミ袋に顔を突っ込んで、滑り込みセーフ。これがなければ大惨事になっていたことだろう。吐き気は1度では収まらず、午前中にさらに4回、午後にまた1回吐く。やっぱり嘔吐はつらい。

ベッドでひたすら休みつつ、友人が買ってきてくれたポカリを飲む。ネットで情報を調べると、「飲み物は温めた方がよい」とあるが、吐き気がある時には、わざわざポカリを温めるのもしんどい……。そんなことを考えているうちに、水分補給がおざなりになってしまった。いまにして思えば、水分が不足するよりは、温かくなくても水を飲んでおくべきだった。

そういえば、僕が子どもの頃は、嘔吐の後は母親に塩水を飲まされたものだ。それを思い出して、塩水も少し飲んだ。夜になると熱っぽさを感じ始め、測ってみると38.5度。熱は吐き気に比べればなんてことはないが、それでもやはりしんどい。

【2日目】高熱とコロナ陽性

朝起きると少し体が楽になっていたので、近くの公園を軽く散歩。帰ってまたベッドに横になると、胃のあたりに若干の痛みが。少し心配になる。次第に熱っぽさが増してきて、咳が出始めた。夜に熱を測ると39.2度。僕はできるだけ病院には行かない主義なので、「一晩寝ればまた下がるだろう」と思っていた。

だがそれを友人に伝えると「絶対病院に行くべき」と言われ、とりあえず救急相談センターに電話。僕はてっきり、「それぐらいでしたら家で安静にしててくださいね」と言われると思っていたのだが、電話口で症状を伝えると、病院を5件紹介された。どうもそれなりの症状らしい。

1件目の病院に電話をすると、「解熱薬をお持ちでしたら、今夜はそれで凌いで、明日の朝に来てください」とのこと。2件目の病院には、「インフルエンザとコロナの可能性があるのですぐ来てください」と言われ、準備をしてすぐに向かう。インフルエンザとコロナの検査してもらった結果、インフルは陰性だったが、コロナは陽性。解熱剤と胃の薬をもらう。

あのまま病院に行ってなかったら大変なことになっていたかもしれない。勧めてくれた友人に感謝。帰ってから解熱剤を飲み、床に就く。次第に熱が下がり始めたのか、ずいぶん楽になった。

【3日目】熱がぶり返す

朝起きると、びっくりするくらい汗びっしょり。「服のまま海に落ちたんか?」と思うくらい、着ていたスウェットやらが水浸し状態になり、ズッシリ重くなっていた。震えながら着替え、これまたビショビショになったベッドのシーツや毛布をドライヤーで乾かし、再び床に就く。

昼間は熱も37度台くらいまで下がり、もうこのまま治るかな……と思っていたら、夜になるとまた39度まで上がる。あえて解熱剤を使わずに寝たが、さすがにしんどい。ベッド脇にお茶とポカリを用意して、飲んではトイレ(小便)の繰り返し。熱はなかなか下がらず、結局あまり眠れなかった。

【4日目】熱と咳が続く

朝に熱を測ると、38.2度。あまり下がっていない……。今夜も高熱が続いているようなら解熱剤を飲もうと決意。さすがにしんどい。この日は、ほぼほぼベッドの上で過ごす。食事は、昼にカロリーメイトのゼリー、夜にリンゴを半分ほど。食欲もあまりないし、できるだけ胃を休ませてあげたい。

夜になって熱を測ると、37度くらいまで下がっていた。ここまでくると、ずいぶん楽。ちなみに、僕が家で使っている体温計は、デジタルではなく、水銀タイプの古いやつ。これは使う前に体温計を振って、遠心力で水銀を体温計の先端に戻さなくてはならない。熱が高かった時は、この作業すらつらかった。いや、本当は今も少しだけつらい。

【5日目】熱は下がったが咳は続く

朝、熱を測ると、ついに36.9度。もう熱は大丈夫だろう。咳は相変わらず。咳のしすぎでみぞおちまわりが痛む。骨折とかしなければいいが。味噌にだししょうゆを少し足しただけの味噌汁を作る。胃に染みる美味さ。やっぱり日本人は味噌ですな。

昼は胃のリハビリも兼ねて味噌汁うどん。美味かった。夜はなぜかキムチを食べ過ぎる。ベッドで横になり、お尻が冷えるなと思って触っていたら、蕁麻疹のようなものが。夜に風呂に入ると、それが下半身を中心に全身に広がっていた。びっくりしたが、ユーチューブでそのような後遺症の報告があったので、「これがそうか」と落ち着いて受け止めることができた。

【6日目】熱は下がったが咳は続く

目覚まし時計をセットせずに寝たら、10時過ぎまで寝ていた。けれど久々に体ポカポカ。気力も湧いてきた気がする。カーテンを開けると、天気が良かったせいもあり、視界がクリアになってパッとひらけた感じ。熱を一応測ってみたら、36.4度。僕の平熱はまさにこの体温だが、いつもきっちりこの体温に調節するこの身体の仕組みはすごすぎて理解できない。精密すぎるだろう。

それにしても、ここにきて思うのは、人間そんなに食べなくても全然大丈夫なんだなということ。体調を崩してから、普段の食べる量の10分の1以下だった気がするが、それでも全然問題ない印象。逆に普段よくあんなに食べてたな、そりゃ体調崩すわ、と今は思う。胃に負担をかけすぎていたのだ。

それに加えて朝晩のプロテイン。ほとんどイジメやな。内臓さん、すんませんでした。まあ46歳という年齢のせいもあるだろうが、これからはとにかく少食にしよう。夜、風呂に入ったらまた蕁麻疹。これはしばらく続くのか。

【7日目】ほぼほぼ回復したが胃は弱っている

ほぼほぼ回復。風呂に入ると湿疹が出るのは相変わらず。味覚がちょっと弱まっている気がする。とはいえ生活には支障なし。コロナに感染してからおよそ1週間。普通の風邪よりはやっぱりしんどい印象。高熱が2日間続くのはさすがにしんどかった。

おわりに

僕の「コロナ感染記」は、とりあえずこんな感じである。この後も、結局感染から10日目くらいまでは外出を控え、それ以降も、しばらくはマスクをしながら、人混みを避ける生活となった。

コロナの症状は人によって大きく違う。なので人によっては全く参考にならないかもしれない。けれど、いきなり蕁麻疹が出たりした時に、僕と同じように「あー、そういえば蕁麻疹出たって書いてた人いたな!」と、ちょっとでも安心してもらえたらありがたい。

後遺症に悩んでいる方も多いと聞く。僕の場合は今のところ特に後遺症はなさそうだが、目に見えない影響もあるかもしれない。何はともあれ自身の免疫力をしっかり高めて、健やかな日々を送りたいものである。

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