私から結婚を取ったら何者になるのか

お世話になります、株式会社たかだまなみです。自分を会社に例えて正社員としてお婿さんを募集→結婚1年ちょいたった精神的露出狂が、リアルアラサーライフをつづって暇をつぶします。

結婚してお嫁さんや母になる!→なれなかったら?

アラサーの女子会ともなると、既婚と未婚の間でなかなか話が合わなくなる問題が発生します。既婚女子のメイントピックは旦那の愚痴と妊活。彼女たちにとって大きな悩みも、未婚女子からすればただのファッキング★ノロケ。結婚の話題は長年培った友情でさえも(#^ω^)ピキピキっとさせてしまうもの。怖いわぁ。

そんなわけで近頃は既婚同士で集まることが多くなります。前述したように、既婚者が集まってもハピネス感15パーセント。「不妊治療はじめたんだけど、旦那のケアがないのよね~」「旦那としばらくセックスレスで......」「最初は優しかったのに、近頃は皿のひとつ下げてくれない」と持ち物にデスノートは必須な状態なのです。え~墓に入るまでのウン十年、大丈夫なのー?と自問自答な日々。

恋愛して結婚して、私たちはどこへ向かおうとしているのでしょう。さみしくむなしく、既婚者女子の会話は秋の木の葉はらはら。夢があるわけでもないし、10年前の野望は途中でポイ捨てしてきたし、指毛は伸び放題だし、やりたいことがあるわけでもない。あ~まじで人と出会うことすらめんどくさいぉ.....。

人はそんなに強くない→だから結婚して何者かになる

そんな虚しさを女子会にて大量のケーキで埋めていたところ、ある友人のつぶやきが響き渡ります。

「私から結婚を取ったら、私って誰になるのかな......」そ、そうだ、私、何者になるんだろう......?カリスマバツイチニート?カリスマバツイチオバサン......?カリスマ...(以下略

自分の事情を話せば、私は(間違って)音楽大学なぞに入ってしまった超★不良債権娘。(お父さん、お母さんごめんなさい)女友達も、キャリア組ではないし割と自由に生きるぶん経済自立が完全にできるという人だけではない。というか、都会で25万のお給料をもらっても、かなりぎりぎりの生活ですよね。貯金300万♪四季の移ろいとともに衣も艶やかに変化......なんてするわけもなくて、まぁ間に合わせのユニクロのニットがよれたり、毛玉ができたりするような移ろいしかないわけですよ。くそっ!こんなところにラーメンの汁飛んでるしっ!!とかね。

人はそんなに強くない。根拠なき自身と世間知らずにより、傍若無人にふるまえた20代が懐かしい。だから「海賊王に俺はなる」とかおふざけの激しい人に憧れてしまったり。友人のつぶやきに心が揺らぐ私も、そんなには強くないのかもしれない。結婚して、ここではないどこかへ、今の自分とは違う誰かへ変化したかったのかもしれない。人生に四季があるなら、きっと今は秋。恋愛の夏を越えて、実りに喜ぶ秋か、それとも落ち葉かさかさの秋か。

アラサーの悩みは子供ができた瞬間、別の問題に切り替わる

しかしこんなウジムシたちにも、ちょっとの希望はあるのです。それこそが妊娠と出産。子供ができた瞬間から、夫婦二人の問題は子育てという忙しすぎるミッションにフォーカスされて、悩んでいる暇などなくなってしまう(らしい)。「みんなで妊活がんばろー!」と女子会は開きになりましたが、ここで出た彼女たちの愚痴や強がりを、わかりやすくお伝えしたい。要するに、

私をスムーズに母にさせてください。
私を問題なく親子にさせてください。
私を不自由なく妻にさせてください。
私をできたらステキなおばあちゃんにさせてください。

→それができなかったら?
→それがかなわなかったら?

いったい私は、誰になるんだろう?



そういう悲痛さや未来への不安がアラサーのリアルライフなんです。
(たぶん)

あなたが凡人だからだ自分をもっと持ったほうが良い。という説教も、あなたはあなたのままで良いのよ、といった他人からの肯定もまったく意味をなさないんです。こうありたい、それ以外に道がないのだからと感じてしまうのは自分が弱いからというのが正論かもしれませんが、そう言い放つことに何の意味があるでしょう。

今は社会のせいにしておきましょうよ。
今は甘いケーキでごまかしておきましょうよ。
そうでないと、もっとずっと鬱々としたきぶんになってしまうワ。




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