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今日は、いまだ答えが出ていない話。
不安とはなにか、について考えてみようと思う。

占いの館の占い師を始めて、約半年が過ぎた。

私自身、占いに頼るという経験があまりない人生だったので、見るものすべてが新しい。そんな状態から始まった。

ありがたいことに、私が”出演”(これはおそらく共通ルールで、占い師は占いの館に出勤ではなく”出演”しているのです)している日は毎回来てくれる常連さんも何人かいらっしゃる。

ついついけち根性丸出しで、「いったいこの人たち、占いにいくら使っているのだろう?」とすぐ計算してしまうのだけど、そもそも収入が多いのかもしれないけど、え、そんなに使っていいんですか?!と思うくらいの人もいる。

すごく面白いお金の使い方だな、と思っている。
彼らは「不安を解消する」ために、主に占いにお金を使っているのだ。

不安は実在するのか

不安という感情は厄介で、それはほうっておくと、そしてヒマであればあるほどどんどん膨らんでいく。際限ない。

つまり…不安を構成している成分のほとんどが、あとから膨らませた妄想である場合がほとんどである。

以下は時々動画やセッションでお伝えしている方法なんだけど、それを実感する方法としてとても面白いので、紹介するね。

感情が動くようなことがあったとき、まずはノートに思いのたけを書きなぐる。

その後、冷静にそれを読み返し、
・事実=本当に起きたこと
・感情
を切り分けていくと、あ~ら不思議。

ほとんどが、自分の勝手な解釈で後付けした幻なんである。

そして、私たちは無意識のうちに不安解消中毒になっている。

それはどういうことかというと、本当に欲しいのは「安心・安全」なのに、不安を解消するなにかを”する”ことで安心するようになってしまっていて、つまり、

不安を解消すると安心できるんだ!と学習した脳「じゃあ、解消するための不安を量産するのじゃ!」

意味わかります?この無限ループ。

なにがいいたいかというと、本当に自分が得たいもの=安心や、不安という感情に意識的になっていないと、自動的にこの無限ループにハマるように、たぶんなってる。世の中の仕組みが、メディアが、広告が(というと陰謀論ぽいけど)

もしかすると脳科学レベルなのかもしれない。
「たくさん安心を感じるために、解消するための不安を量産する」というのはある視点から見ると、理にかなっているから。

占いは不安を解消するか

以前noteにも書いたのだけど、私は「占いは対症療法」だと考えている。

その点でいくと、「安心を感じる」という目的があり「不安を解消する」という戦略が存在するとき、
占いは「不安を解消」するための手段のひとつとして非常に有効である。

というのも、人間には遺伝子レベルで「自分に把握できない大きなチカラ」にひれ伏すというプログラムが埋め込まれているらしい。

つまり、神のようなもの―あたかもそれを代弁しているような占い師の先生が言う言葉は、絶対的真実として受け入れやすい、というふうになっているのだろう。占い師が言うのもなんだけど。

だから、占い師の先生と話すことで、多くの人は一時的に安心を得ることができるのも真実だと考えている。

※一応弁解しておくと、そのように人をコントロールしたり騙す行為は、当然いらぬカルマを積むことになり、自分に還ってくる。
すでに積み重ねたカルマを回収すべく奔走している毎日のなかに、さらに積み上げるような自殺行為を、わたしはしないことにしている。

そのように、不安を解消して一時的にでも安心を得られたとき、まるで奇跡のように願いが叶うことは少なくない。

本当に奇跡を起こすチカラを持っているのは、「なにか大きな神のような存在」あるいは「占い師」なんかではもちろんなく、私たちひとりひとりだからだ。

不安とはなにか?

つまり、不安は無限ループである。
でも、この世に存在しているということは、なにか意味があるはず。

人生そのものを暇つぶしにたとえる人もいるけど、つまり不安とは、暇を持て余した人間が考え出した暇つぶしなんじゃないかと思う。

だから、本当は身を守るための最低限だけ持っていればいいはずで、将来の不安を解消するために人生を犠牲にして望まない結婚をしたりとか、しなければならないと自分を苦しめたりだとか、
お金に関してもそうで、将来の不安を解消するために今この瞬間を犠牲にしてやりたくもない仕事をしたりとか、

本当はしなくても生きていけるのではないか?と思わなくもない。

けれども、この資本主義社会を選んできたことも、男女の性別が存在する星を選んできたこともまた、この魂の選択だからこそ、そこにもなにか楽しみのタネは見つけられるはずで。

だから「不安」ももしかすると、宇宙視座で見た時には、地球に生まれたからには味わうべき醍醐味のひとつとして存在しているのかもしれない。


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