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男性器の機種変更6 少年から少女へ ミクの場合 【第1章】ジェンダー平等を考える日

前書き

男性器の機種変更 第6弾です。

近未来、そこは携帯電話の機種変更のような感覚で、おちんちんの機種変更ができる世界だった。
ある学校行事で女装することとなった小学校4年生の少年は、あまりに評判が良かったために変わった人生を歩むこととなります。

この男性器の機種変更シリーズで、初めてR15・R18制限無しの作品です。

本作品は、feminin.netの「機種変更」と言う小説のスピンオフです。
設定はそちらから引き継いでおりますので、本小説を読む前に是非ともfeminin.net「機種変更」をご一読下さい。
http://www.femine.net/b2g/kishuhenko/kishuhenko.htm

Special Thanks to Eriko Kawaguchi feminin.net


【第1章】ジェンダー平等を考える日

「それでは以前お知らせしたように、明日はジェンダー平等を考える日と言うことで、男女の役割を入れ替えて、一日過ごしてもらいます。」
ある日の帰りのホームルームで、先生がみんなにこう話しかけた。

そしてこう続ける。
「役割を入れ替えると言ってもこの学校では性別で役割を分けてはいませんので、お互いの服を入れ替えて、男子は女子として、女子は男子として一日過ごします。男子は明日登校したらスカートを配りますので、それに履き替えて下さい。女子は髪を縛ってズボンで登校して下さいね。帰りのホームルームで一日入れ替わって過ごした感想を聞きますので、よろしくね。」

先生がそう言い終わると、一部の男子が声を上げた。
「先生、ほんとにやるんですか?何で女の格好なんかしなきゃならないの?」
「そうだそうだ!」
すると何名かの男子生徒は、それに同調する。

「これは4年生になると毎年行っている学校行事ですよ。それに『女の格好なんか』とはどう言う意味ですか?」
先生はそう質問した。

「だって女の格好なんか、恥ずかしくてできる訳ないじゃん!」
「今の発言は、完全にジェンダー差別ですね。女の格好なんかってことは、あなたから見たら女の子は下の存在なので、そんな奴らの格好なんかできるか!って事ですね?」
「別にそんな訳じゃ・・・」

「特に男子は普段スカート履くことはありませんから、女子の大変さがわかりません。それではジェンダー平等の真意がわかりませんから、このような日ができたのです。わかりますか?」
「・・・」
差別のつもりは全然なくても、こう言われてしまえば小学生が反論できる訳がない。
「それにそのまま帰宅しろだなんて言ってませんので、恥ずかしくありません。」
こうしてみんなしぶしぶ同意し、この日は帰宅となった。

僕の小学校では、4年生になると『ジェンダー平等を考える』と言うことで、一日服を入れ替えて生活するという体験学習がある。
なぜ4年生なのかと言うと、3年生までは子供過ぎるし、5年生6年生になると二次性徴が始まっている生徒が多い。
だからちょうど良いのは、10歳の4年生ということらしい。

さっきのホームルームでは発言しなかったが、僕だって嫌なことには変わりない。
特にいつも他の男子から女みたいなヤツとからかわれているので、尚更だ。
僕の名前は美久と書いてヨシヒサと読むのだが、大体みんなミクと呼ぶ。
だから余計に女みたいなんて言われてしまう。
そんな僕がスカートなんか履いたら、ますますバカにされるに決まっている。

だから反対意見を言いたかったけど、僕は目立たないキャラだし、あのような場で発言できるほどの度胸もなく、いつも決まった方針に従うだけだ。
どうせ嫌だと言っても、これは学校行事だから無理だし、今の5年生・6年生も4年生の時に行っている。
それに4年生全員でやるから、恥ずかしくないか。
そう考えて僕は帰宅した。

夕飯の時、お母さんが話しかけてきた。
「そう言えば明日はジェンダー平等を考える日よね?ヨシヒサが女の子になるなんて、お母さん楽しみ!」
「そうだけど恥ずかしいよ。」
「みんなでするんだから、大丈夫よ。それにスカートで一日過ごせば、あなたも女の子の大変さがわかってお母さんに優しくなるかもね。」
「今でも優しいと思うけど?」
「そんなことないわ、話しかけても返事しない時あるし、嫌そうな顔するし。お父さんがいたらきっと叱ってるはずよ!」

そう、僕にはお父さんがいない。うちは母一人子一人のシングルマザー家庭。
だからお母さんはいつも忙しそうで、昔から甘えた覚えがない。
そしたらどう接したら良いかわからなくなって、ぶっきらぼうな対応ばかりになってしまう。
お母さんはそのことを言ってるんだろう。

「ねぇ、明日スカートのまま帰ってきなよ、女の子になったヨシヒサを見てみたいわ!」
「そんなの無理だよ、恥ずかしくて外なんか歩けないし。」
「それは残念ね。」
こんな会話をしながら夕飯を終え、僕は部屋に戻った。

翌日になって学校へ行くと、教室の前で先生がスカートを配っていた。
スカートには番号が振られていて、くじを引いて当たった番号のスカートを履くみたい。
僕がくじを引くと、10番だった。
「大当たり!!!」
と先生が言った。

何が大当たりなのかと思ったが、10番のスカートを見て理由がわかった。
他のスカートより、明らかに可愛い。
しかもスカートではなくワンピースで、それもアイドルの衣装のような感じ。

「毎年一枚だけ可愛らしい服を用意しておくけど、今年はヨシヒサ君が当たったな。この服にはセットでリボンまで付いているから、きっと美人になるぞ。じゃあ着替えてきなさい。」
「そんな・・・」
ついてないな・・・僕はそう思いながら更衣室へ向かう。

はぁ〜とため息をつきながら、着替え始めた。
ワンピースを着てみたけれど、後ろにファスナーがあってうまく上げられない。
やっとの思いで上げたのだが、その上のホックはどうしても留められず、僕はそのままにした。
そしてリボンをつけようと思ったが、付け方がわからない。
もうこれだけで女の子の大変さがわかったよ。

そんなことしていたら時間がなくなり、僕は仕方なしにそのまま教室へ向かった。
教室に入ると、異様な光景に僕は唖然とする。
わかってはいたけれど、男子のスカート姿が痛々しかったからだ。
特に坊主頭のスカート姿は、とても見ていられない。
でもこれは女装コンテストではないので、そんな男子がいても問題ない。

逆に女子は全員ズボンを履いており、宝塚のようだ。
そんな教室では互いの姿を見て笑ったりザワザワとしていたのだが、教室に入った僕の姿を見て、シーンとなった。
そしてそのまま僕を凝視している。

無理もない、僕だけアイドルみたいなワンピースなんだから。
そんな場違い的な服に、みんな唖然としたのだろう。
僕は友達もいなくいつも一人ぼっちなので、こんなリアクションには慣れている。
しかしここまでシーンとすると、スベってるみたいで嫌だった。

僕は持っていたリボンを机に置き、座った。
すると隣の男装した女子が、こう言った。
「リボンの付け方わかんないの?」
「うん。」
「じゃあ着けてあげる。」
「ありがとう。」

そんなやり取りをして、僕はリボンを着けてもらった。
手鏡を見せてもらったら、ボーイッシュな女子がリボンを着けているみたいで、何か変。
でも仕方ない、今日一日の辛抱だし、我慢しよう。
こうして一日が始まった。


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