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【ヨーロッパ2ヶ月周遊記録】#09 パリの個人的おすすめ美術館+施設

ずっと行きたかった念願のパリ。今回の旅行の中では最大の5泊の日程を確保して、旅行中はパリを歩きまわり、美術館やいろんな建物をいくつか巡りました。
さすがフランス、どこの建物も美しかったり、おしゃれだったりでフランス人の魂を感じました。

どこも素敵で順位をつけるのは難しいですが、個人的におもしろかったなと感じた順番でおすすめの美術館・施設をご紹介しようと思います。

ちなみにたくさん美術館や施設をまわるならミュージアムパスがおすすめ。チケットを買うのに長蛇の列ができていてもそれを横目にスーッと入れたりします(ルーブル美術館はミュージアムパスを持っていても事前に日時指定の予約が必要なので注意)。



おすすめ美術館


1.ピカソ美術館(パリ)

ピカソ美術館といえばスペインというイメージもありますが、私がこのパリのピカソ美術館で驚いたのはその展示方法。
あまりピカソの有名な作品はないかもしれないのですが、それぞれの展示室が、展示されている作品やテーマにあわせていて、楽しめる空間になっています。

作品を見せるためにはシンプルな壁がいいのではないかという固定観念があったように思いますが、全然そんなことありませんでした。

そして、どの部屋もとてもおしゃれ。壁紙などにもとてもセンスを感じます。

ピカソはボーダー好きだったらしい。その見せ方もおもしろい。

大きな家を美術館にしているような雰囲気も感じました。
美術館自体が大きすぎず、見るのがあまり疲れなかったというのもよかったポイントの1つかもしれません。

この美術館自体もマレ地区というおしゃれなお店が集まるエリアに位置しており、ついでに街歩きも楽しめました。


2.ポンピドゥセンター 国立近代美術館

ここは建物自体が独特で知っている人も多いと思います。

建設中かと思うようなデザイン。広場は憩いの空間になっていました。

建物を実際にみて、その大きさや迫力に驚いた後、次に驚くのはその中の広々とした空間。

そして、美術館の階に上がるエスカレーターで感動するのが、だんだん見えてくるパリの街並み。
晴れていたので、エッフェル塔もしっかりと見ることができました。

パリの街並みやエッフェル塔を見るとやっぱりテンションが上がります

そして、中の美術館は、さすがMoMAに次ぐ近代美術館の規模というだけあって、作品数もすごいし、なによりその質。
みんな知ってるピカソ・マティス・ルソー・ダリ・シャガール・モンドリアン・カンディンスキー・デュシャンなど有名なアーティストの作品がたくさん所蔵されていました。

個人的にマティスがとても好きなので、いくつか見られてうれしかった。

知らなかったアーティストの作品でもめっちゃ良いなと思える作品が多く、展示されている作品は個人的には1番好きだった美術館かもしれません。


3.オランジュリー美術館

ほぼモネの「睡蓮」のための美術館と言ってもいいかもしれません。
円形の部屋に大きな睡蓮の絵がいくつか置いてあり、広々とした明るい空間でのんびり鑑賞することができます。

座って休憩する人も。

私はこのひとつの作品のための贅沢な空間というのがとても良いなと思いました。
散歩するような気持ちで、睡蓮の絵の細かいところまで鑑賞できるのが、個人的には最高でした。

他にも何人かのアーティストの印象派を中心とした作品があり、私はマティスやセザンヌなど好きなアーティストの作品を見られて満足でした。

好きなセザンヌの静物画が見られて満足。

オランジュリー美術館やルーブル美術館に比べると規模はかなり小さめですが、疲れすぎないので個人的にはちょうど良い規模感でした。


4.オルセー美術館

オランジュリー美術館は、パリ万博のためにつくられたオルセー駅を美術館に改装した歴史があり、特に上の階から全体的に眺めてみるとたしかに駅っぽさを感じます。

ホームがある様子を想像できる気がする。

そういった背景もあって、全体的に眺めていて美しかったり、映えスポットもたくさんあると思います。

エミリーパリへ行くでも大きな時計が出てくるシーンがありますが、あそこもめっちゃ映えスポットですね。

かなり古めの彫刻や絵画から、家具から、近代美術や現代美術まで、多彩な作品があることも魅力です。

印象派の作品も多く、普段美術館に行かない人でも楽しめそうです。

ゴッホの星月夜はすごい人気で人だかりができていました。

館内はめちゃくちゃ広いのでちゃんと見ようと思うと、かなり時間がかかります!

ちなみに、オルセー美術館の入り口からすぐ近くにレジオンドヌール勲章博物館という博物館があり、たくさんの勲章が飾られていて、無料で見られるのでざっくり鑑賞するだけでもお得感があります。
入り口の荷物チェックの方がおちゃめでおもしろかったです。


5.ルーブル美術館

え、ルーブルが5番目?と思われるかもしれませんが、これには理由が。
それは、とにかくでかすぎる!!!ということ。
広すぎて、何度も自分がいる場所がわからなくなったくらいです笑

ルーブルの2階か3階あたりから撮影

もちろん、美術館としてはものすごく素晴らしいです…!
ルーブル美術館の楽しみ方としては、たまに行って、ちょっとずつまわる、というのが良さそうな気がしました。

建物もとても美しく、それぞれの部屋も美しく、美しい作品もたくさんあり、世界一の美術館と言われるだけのことはありました。

宮殿かと思うほどの豪華さを感じる部屋も。
天井まで美しい部屋。

正直、モナリザ・サモトラケのニケ・ミロのビーナス・民衆を導く自由の女神以外知ってる作品はなかったです…(勉強不足)

サモトラケのニケを見せるための贅沢な空間の使い方…

モナリザの前には待機列ができていたので、並ぶのはあきらめて、横を何回か通り過ぎて鑑賞するという方法をしていました笑
(列の外では立ち止まってはいけないので)

モナリザの前の待機列。これに並ぶ気になれなかったけど、やっぱり並んだ方が良かったのかなという後悔も少しあります🤏

なんやかんややっぱりすごい美術館ではあるので、人生で一度行っておいて損はないなと思います!

ただ、真剣に見てまわるととくたくたになります…笑
私は気がつくと6時間ほど滞在していました…

ちなみにあまり有名な作品がない上の階は人が少なかったです。
有名な作品だけ見てサクッと帰るのもありなのかもしれません…


6.フォンダシオン・ルイ・ヴィトン

パリの中心部からは少し離れたブローニュの森にある、ルイ・ヴィトンの財団の現代アートを展示する美術館。
まず、建築がおもしろい。フランク・ゲーリーの設計で、どのような外観と一言でいうのは難しいのですが、見る角度によって形が大きく変わるような外観だと思います。

別の角度から見るとまた全然違う感じでした。

ちょうど、バスキア×ウォーホルの企画展をやっていて、そもそも私はこの2人がコラボ作品を制作していることも知らなかったので、そこから驚き。

しかも、広い美術館を埋め尽くせるほど大量にコラボ作品が残っていて、コラボ作品をこんなに大量に制作することがあるんだというのも驚きでした。

そして、ひとつひとつの作品がとても良かった。それぞれの作品も良いけれど、コラボによる相乗効果ってこんなにも素晴らしいんだなと感動しました。

美術館の常設部分には、建物の模型などが置いてあり、屋上からはブローニュの森とパリの街が見渡せて、それも素敵でした。

私は鑑賞が終わるのが閉館ギリギリになってしまいあまり見られなかったのですが、ルイ・ヴィトンのオリジナルグッズもあるようなので、ヴィトン好きな方はぜひ。
星付きシェフのいるレストランも良いらしいです。


7.ロダン美術館

大きめの家とお庭でセットの美術館。

ぱっと見大きいお屋敷にも見える。

有名な「考える人」の像は庭園の方にありました。

なぜか遠めからの写真しか撮っていなかった。

大きめの家を改装したような雰囲気で、お金持ちの人の家の美術品を見ているような気持ちになりました。

ロダンの作品は考える人くらいしか知らなかったけれど、美術館には様々なおもしろい彫刻がたくさんありました。

なぜかめっちゃ好きだった作品。
光の当たり方も素敵だった。

なぜかゴッホの作品もいくつかあり、あの有名なタンギー爺さんも。

まさかロダンの美術館が所蔵していたとは。

ゴッホの有名な作品も楽しめてお得感もあります。

そしてお庭にはDiorと書かれている大きな箱が…
調べてみるとDiorのオートクチュールのショーがよくここで開催されている模様。

セレブリティが来ていないかちょっと探してしまいました笑


7.プティ・パレ

パリ市立美術館。常設展は無料で見ることができます。

ここはなんといっても建物が美しい!

この階段も優雅なデザインで美しかったな。

私が行ったときはオーケストラの演奏も行われていて、素敵な空間に素敵な音楽が流れており、うっとりとしてしまいました。

私は利用してないですが、中庭のカフェもとても良さそうでした。

広々とした空間に、彫刻や絵画、古い調度品などがのびのびと飾られている印象で、気持ちの良い空間でした。


この旅行でたくさん中世や近代の絵画や現代アートの美術館を見てきて、自分は特に近代・現代のアートが好きなのだなと今更気づきました。

中世頃までのヨーロッパの絵画ももちろん国ごとや人によって様々な特徴があるのがおもしろいと思うのですが、どこか系統が似ているもの(神話や宗教)が多く、あまりにたくさん見ると少し飽きてきてしまうような気がしてきてしまい…

そういった絵画をたくさん見た後にピカソやモネ、ゴッホをはじめとする近代以降の作品を見ると、やっぱり単純に色づかいが美しかったり、表現が独特だったり、見ているだけでおもしろく、楽しい作品が多いように感じられました。

現代アートは意味不明なものもたくさんありますが、よりメッセージ性が感じられたり、既存の枠にとらわれない形をしていたりして驚きを含めたおもしろさがあるなと最近は思います。

たくさん見まくったことで、自分のアートの好みを知れたのも今回良かったことだったなと思います。


そのほかの施設で行ってよかった場所


1.オペラ・ガルニエ(オペラ座)

私はオペラ座の怪人のミュージカルが好きでロンドンでも鑑賞したのですが、そのオペラ座のモデルになった場所ということで、気になっていました。

Googleマップの口コミでも行った方がいいという意見が多数で、ミュージアムパスで行ける施設にも含まれていなかったので別料金だったのですが、見学に行ってみることにしました。
(オペラは見ていませんが、いつか見てみたい…)

たまにリハーサルなどをやっていると見学できない日もあるようです。

行ってみると、その豪華さに圧倒されます。

シャガールが描いた天井。

劇場ホールもすごいのですが、私が特に感動したのは大階段と大広間。

大階段

大階段はオペラ座の怪人のワンシーンにも出てくるので、テンションが上がりました。
大階段をのぼるとき、ちょっとブルジョワジー気分も味わえました笑

そして、何より大広間。
足を踏み入れた瞬間、息を飲むような豪華さ。
美しすぎて、しばらく眺めてしまいました。

写真では伝わりきらない、その豪華さと美しさ。

博物館スペースなどもあり、建物を見学するだけでも大満足できる場所でした。


2.サント・シャペル教会

ミュージアムパスで行ける範囲に含まれており、近くを歩いていたのでふらっと行ってみることに。
全然知らなかった場所ですが、行ってみるととても良かったのでおすすめ。

こちらもミュージアムパスを持っていたので、チケットの列を横目に、手荷物検査はあったものの、わりとすぐに入ることができました。

入り口がある階の礼拝堂

入ったところの階の礼拝堂は、美しいのですが天井も低く少し暗めで、一瞬これだけ?と思ってしまったのですが、階段を上がると圧巻のステンドグラスの礼拝堂が。

圧巻のステンドグラス

ノートルダム大聖堂の近くなので、修復が終わったらセットで観に行くのも良さそうです。


3.パンテオン

ここもミュージアムパスで行けたので、行ってみた場所。
外観はなんだかフランスっぽくない雰囲気です。

夕方に撮った写真

もともとは教会としてつくられ、後にフランスの偉人が埋葬される場所になったそう。

ツアーで来ている人向けの解説を隣で聞いたりしました笑

広々とした空間で、厳かな雰囲気を感じられます。
地下は博物館のようになっています。

ここはエミリーパリへ行くで出てきたパン屋やレストラン、広場ともとても近いので、そのあたりを散策するのもおすすめです。


これだけ様々な施設に行っても、まだまだ行けていないところもたくさんある、見どころ満載のパリ。
ただ街を歩いているだけでも楽しくて、何度でも行きたくなってしまう場所だと思います。

ぜひパリへ行く際に参考になるとうれしいです。

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