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国連英検特A級二次試験に挑戦しました。面接試験を再現

(前回の続き)
日米会話学院の3階フロアの最奥にある部屋に通され、ついに試験が始まった。

10畳ほどの部屋に入るとすぐに一人用のテーブルと椅子が目に入る。
右に目を配ると今日の面接官が2人立ち上がって案内してくれた。よく見ると、お二人ともYoutubeのモデルアンサー動画に出演されている方だった。

ネイティブの面接官の方は国際法を専門とする大学教授、日本人面接官は元シンガポール国連大使の竹内春久氏であった。

知っているお二人だったので、"I'm a big fan of you."と興奮気味に話すと笑ってくれた。全身から苦笑いを感じ取ることが出来たのでおふざけキャラであることが開始30秒で露呈してしまった。

面接カードを渡すと試験が開始される。面接官の手元にあるストップウォッチを押すと公式に面接が始まるということらしい。面接時間の目安は15分程度とされている。

"How did you come here today? Was it difficult to get here?"ネイティブ面接官から質問が来る。最初に聞かれる質問はカジュアルなもので、アイスブレーキングの役割があるようだ。自宅から空港、羽田から会場まではおよそ4時間30分だった。このあたりの解答は深めようがないのでさらっと答えた。

次に関心のある国連機関はどこか、というこれまたお決まりの質問。ここまでは前回と同じような雰囲気だったのだが、ここから状況が一変する。

"I'm interested in…."と言いかけたところで回答を遮るような形で、「もし働くとしたらどこがよいと思うか」と、追加で質問をされた。ペースが崩れ緊張が走る。

FAO(食糧農業機関)と答えた。理由としては国連機関の中でも最大のスタッフ数を誇り、民間企業との協同も効率的に行っていると答えた。FAOは先日、UBERと提携してウクライナ国内に留まり、支援を待つIDPs(Internally displaced persons)に食料や衛生用品の配達をするサービスを行っていることを話した。

この回答を受けて、「民間企業(Private sectors)などとの共同で他に気になるプログラムはあるか」と聞かれた。この辺りから絶望的なモードに入る。特に直近で気になるプログラム名などを覚えていなかったからだ。
何か答えないといけないと考え、試験時に開催されていたOcean Conferenceについて言及した。科学者や芸能人などを巻き込んで大規模な会議を開くことは、国連でないとできなかっただろう、とごまかした。

ここからの質問も厳しい。今度は次のような話をネイティブ面接官が話始める。「現在数百万単位のサンゴ礁が消滅の危機にあります。サンゴ礁の保護に関して何か知っているプロジェクトはありますか」と聞かれた。

困った。知らない。

苦し紛れの私は「国連開発計画(UNDP)と世界気象機関(WMO)が確かプロジェクトを…」と適当なことを言いかけたら食い気味で、

"You may recall Coral reef restoration project in Colombia."と言われた。これに関しては知識がないことが露呈してしまった。このネイティブ面接官の方は知らない知識を試すことはもちろんするのだが、それ以上に専門家としてこちら側が知らないことを教えてくれるスタンスのようだ。同日受験をされた方も同じように知識が曖昧だと判断された質問に関しては、回答を遮って教えてくれたと話されていた。

前回はフォローアップの質問はあまり来なかったので、少しでも細かいことを聞かれるとボロが出てしまった。

考え直してみると、適当な回答はプロ相手には見透かされるため、正直に知らないと答え、違う分野で知識をアピールした方がよかったのかもしれない。これは大いに反省したい。

次回は、ネイティブ面接官の最後の質問、その後の日本人面接官の質問への回答と気付きについて投稿しようと思う。

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