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#愛読書で自己紹介

マネマネです。モシャース!(挨拶)

はじめての記事は自己紹介やこれからやりたいことを書くのがおすすめです。

ということで、なにか自己紹介になるようなことを書こうと思いましたが、折しも「愛読書で自己紹介」という記事を見かけたので、参加することにしました。エディタの練習も兼ねています。


「讃岐典侍日記」藤原長子

今回は三冊挙げることになっていましたが、一冊だけだとしたら多分これにします
 平安時代、院政で有名な白河上皇と鳥羽天皇の間には、堀河天皇がいらっしゃいました。日本史においてはさほどメジャーな天皇ではないはずなんですが、それは三十歳にならないうちに亡くなったことにもよると思います。死因はマラリアだと言われていますが、当時はそんなことが分かるような時代でもなく、病気になったといえば、僧侶を呼んでお祓いをしてもらったり、病の原因だと考えられていた「もののけ」を他の人間に移そうとしたりする、というような時代です。そういった神頼みの甲斐もなく、病気治癒を願うお経を唱えたまま天皇は亡くなっていくんですが、天皇お付きの女房である長子(筆者)が、天皇の発病から崩御までをリアルに記したドキュメンタリーだと言えるでしょう。
 践祚の後は、上皇の要望もあって長子は鳥羽天皇にお仕えすることになるんですが、さまざまな行事の折々で生前の堀河天皇を想います。
 学生のときにも讃岐典侍日記という作品の名前ぐらいは知っていたとは思うんですが、作品を通しで読む機会は普通はないため、どんな話なのかは全く知りませんでした。最近読んで非常に衝撃を受けました。


「代数的構造」遠山啓

普通に愛読書を三冊挙げるとなると、ちくま学芸文庫の数学関連からみっつ、というふうになってしまいそうですが、それだとさすがに立体感は出ないだろうということで、一冊に絞りました。
 群・環・体の話からガロア理論まで書いてある、確実に数学書と呼べるような本なんですが、他の数学の本と違ってリラックスして読んでいるような気がします。あんまり行き詰まるところがなかったから、かもしれません。
 大学数学では代数はかなり人気のある分野だと思ってるんですが、数学に明るくない人が読んでも、代数が好きな人がなぜ多いのかは分かる本だとは思います。


"The Design of Everyday Things"(邦訳 「誰のためのデザイン?」)Don Norman

最後の一冊は悩みましたが、これを挙げておきます。
 例えばスマホで、押せることが見た目からは分かりづらいボタンや直感的ではないスワイプを要求している画面などを見かけることがありますが、まあやっぱりそういうのはダメで、利用者が直感的に操作を理解できるようなデザインにすべきだよね、という内容の本です。利用者の立場になると、イケてないデザインに出くわすことも多いように思いますが、作る立場だと案外それに気付かなかったりすることもあります。この本は、人が使うためにデザインするということを強く意識させてくれます。


以上です。ありがとうございました。モシャース!

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