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SaaS(サース)ってなに?

皆様、こんにちは。

新卒で入社した百貨店からSaaSの業界に転職して早くも3年以上が経ちました。年々注目が増しているSaaSですが、まだまだ知らない人も多いのではないかと思い、参考にできそうな記事を作成してみました。

SaaSとは?

Software as a Service の略で、簡単に言えば「ソフトウェアを誰でも手軽に使えるようなサービスとして提供すること、またそうしたソフトウェア」のこと。

SaaSの第一人者は1999年にアメリカで創業し、日本を含めてCRMを世界展開している salesforce.com, inc. と言われています。同社を筆頭にアメリカで広く浸透し、近年では日本でも多くのSaaSプロダクトが展開されています。

なお、近年ではSaaSは主に2種類に分かれると言われています。

① Horizontal SaaS
→ 業界問わず、幅広い分野のユーザーに使われる。

② Vertical SaaS
→ 特定の業界でのみ使われる。

特徴①:初期投資が安く済む

まず、挙げられるのは初期投資が安くできるということです。

これまでのソフトウェアはユーザー側が自社の用途に合わせて要件や仕様を開発会社やSIerなどに発注して創られたものを使用していました。そのため、開発側としてはオーダー元に合わせたものしか開発できず、オーダー元となるクライアント以外にはシステムを卸せないため、利益率が非常に悪く、価格に跳ね返るような構造になっていました。

その結果、ソフトウェアの恩恵は大手企業しか受けることができず、日本にある企業の内、圧倒的多数を占める中小企業の多くはソフトウェアの恩恵を受けることは難しかったという現実がありました。

しかし、SaaSは提供元となる開発側のベンダー主体でソフトウェアを開発しているため、以前のように個社対応の仕様にする必要がないことから開発コストやメンテナンスの稼働が抑えられることで、初期費用や月額利用料などのランニングコストも抑えることができ、結果としてこれまでソフトウェアの恩恵を受けられていなかった企業までも利用できるようなりました。

特徴②:ユーザーの立ち上がりが早い

SaaSのプロダクトは既存ユーザのデータを活用事例や初期設定のマニュアル化などとして活用されることが多々あります。導入初期のユーザーにおける立ち上がり(オンボーディング)の期間を短くするためのノウハウが充実しているので、新たに導入した際のハードルを下げるための取り組みが積極的に行われています。

特徴③:カスタマイズは限られる

SaaSのプロダクトは基本的に個社対応や個別カスタマイズを極力受け付けない性質があります。ベンダー側が開発コストやメンテナンス稼働の削減を実現したことでユーザーに課す利用料も下げることができています。

それを個別カスタマイズWelcomeにしてしまうと、これまでのソフトウェアと何ら変わらなくなってしまうといった背景から根幹部分までカスタマイズできるというプロダクトは多くありません。

特徴④:バージョンアップが頻繁に行われる

SaaSのプロダクトはサブスクリプション型のサービスが多く見られ、そうしたサブスクリプション型のサービスではそれぞれのユーザーから生涯に渡って得られる利益LTV(Life Time Value)という考えを重視することがあります。

これは要するに契約頂いた各ユーザーに契約を更新し続けてもらい、長く使って頂くことがミッションになるということです。

使っていく中で生じる新しい課題や日々の業務や市場の変化などによって出てきた新しいニーズに応えるため、ベンダー側はユーザーの声に沿った機能追加・改修などを積極的に且つ頻繁に行うことでプロダクトに対するユーザーの期待値を高め続けています。

これからのSaaSはどうなる?

ガートナー・ジャパンが2021年4月に実施した調査によると日本企業のSaaS利用率は39%に及んでいるようです。

コロナショックによってDXに舵を取る企業も増えていることから、何らかのSaaSを使う機会は増えていくのではないでしょうか?

クラウドサービスにはSaaSの他にIaaSやPaaSと呼ばれるサービスもあり、年々私たちの日常業務に関わっているような気がします。ますます注目を浴びるSaaSがどのように変化していくのか期待したいです!!