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ヘイトフル!

昨日の夜、タランティーノの『ヘイトフル・エイト』を観たよ。流石に長くて疲れはしたけれどね。もともと、彼の映画は盲目的に好きでさ。凄惨で不謹慎で痛々しいって具合の、謂う所の"不快感を齎す描写"をゲラゲラ笑いながら観れてしまうの。

これが現実世界の向こう側、というより虚構の真髄でないのか、なんて思うんだ。最後の"殺し"のシーンなんて無茶苦茶に笑ったし、拍手もしたいくらいだったよ。直視できない人も少なくないと思うのだけれど。

ああ、そう、勿論"ただ"過激なのがいい、ってわけにも行かないことはご存知の通りさ。背景に潜むテーマからおはなしの展開、カメラワークに音楽、そして演技に至るまで。徹底して高いクオリティが保たれているからこそ、今風に言えば"映える"よのね。笑いの下拵えもお上手で。

その独特なバランスが無二たる所以であり、ボクらが"彼の"映画に惹かれるワケでもあるのかな、なんて。仕事終わりにね、職場の上司と映画のことを喋ってたときに、この作品のことも話してみたの。それに続く返しの一声がこれでさ。

「最初の馬車のシーンがむっちゃ長いやつやん」

そこなの?とは思ったけれど、そこなんだろうな、とも思って。ああいうことされると観ちゃうよな、であったり、とにかくそんなことを話していたんだ。


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