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日常まいんどふるねす③

3・音を使ってまいんどふるねす

音と言っても、様々な意味があって
わかりづらいのでまず、
共通認識を持つために
漢字の成り立ちと意味ついて
考えてみます。

【音の成り立ち】
「言」と「一」を組み合わせて作られた漢字です。
「言」は神様への祈りの言葉を表し、言の口の部分は、神に唱える祈りの文である祝詞を入れ、蓋つきの入れ物で、その器に「一」を入れ、祈りに対する神様からの返事を音で感じ取っていました。

https://kanjinonaritachi.com/1856.html

【音の意味】
1)  物の振動によって生じた音波を、聴覚器官が感じとったもの。また、音波。人間の耳に聞こえるのは、振動数が毎秒約16〜2万ヘルツの音波。
2)うわさ、評判。
3)鳥獣の声。
4)訪れ、便り、音沙汰。

デジタル大辞泉


古代の人は祈りに対する神さまからの返事を音で受け取っていた。
そしてわたしたちはその音を聴覚で感じ取れる振動だと意味づけている。

しかし、この振動は実は耳だけでなく、体のすべての感覚器官を使って感じ取れます。

わかりやすいのは太鼓、ドラム、重低音です。耳をふさいでいても、体全身が震えるようなピリッとした感じがします。
わたしはギニアのダンスを習っていますが、そのときの曲はすべて生の打楽器なので体や心臓がこの太鼓の音で脈打つのがよくわかります。

わたしたちの耳には届いていなくても、わたしたちが振動という音を感知しているんです。

わたしたちは毎日、たくさんの音を浴びていますし、自分たちも音を出しています。

意識的にきいている音楽はもちろん足音、話し声、呼吸音、テレビの音。都会で働いている人は車や電車の音、キーボードをたたく音。
生き物が動いたら、風が吹いたら、何かが動くとき、存在していたらそれだけでもう音が聞こえます。耳をふさいでもわたしたちは心臓が鼓動する音が聞こえます。

わたしたちは常に音の中で、
振動の中で暮らしているんです。

さて、ここでワークを行います。

【ワーク④ 音を聞くワーク】
どこでも、だれとでもできますが、
邪魔はされない環境で行う。
紙とペンを準備。
1)背筋を正して座り、目を閉じる。難しい人は薄目でOK。
2)鼻から4吸って、口から8吐く深呼吸を3回行う。
3)耳に神経を集中させて、音を聞く。
4)目を開けて、聞こえてきた音を箇条書きする。
5)聞こえてきた音を聞こえたままに擬音や絵で紙に書く。
6)もう一度、目を閉じて自分が認識した音を順番に意識して聞いていく
7)新たな音や気づきがあれば書き加える
8)目を閉じて、音全体を聞く

どうでしたでしょうか?
集中して音を聞いてみると、実はたくさんの音に囲まれていることに気が付きますよね。
それに、今、この瞬間の音に集中することで、心穏やかな気持ちにもなっていきます。
心を穏やかにする音楽を聴かずとも、耳で集中して聞くだけでも心は穏やかになっていきます。感覚器官はすべてそうですが、目、耳、口(味覚)、鼻、触覚のどれかに集中してあげると同じ感覚が得られますので試してみると面白いです。

先ほどのワークは自分の外にある音に集中をしていきましたが、何度かお伝えしているように私たち自身も音を発しています。
呼吸、声、心臓の鼓動、行動すると起きる音、手をたたいたり、こすったりしても音は出ますよね。

これを意図的に必要な箇所に必要な音を響かせていくことができると体も心もすっきりとして落ち着きます。

わたしがヨガを学んでいた時に、呼吸法の練習の時に「サマヌ」という上級呼吸法を体験しました。
チャクラの持つ短いマントラを唱えながら呼吸することでナディを浄化する呼吸法です。
チャクラはそれぞれ、音と振動があるのです。この振動を肉体に与えると、精神にもいい影響が出ると考えられています。
呼吸法以外でも、マントラ一つ一つに意味があり、そのマントラを口に出すと全身がマントラの音で振動します。終わった後はまるで温泉にでも入った後のようなふわっとした軽い心地になります。

神社に行くと聞こえる祝詞、お寺で聞こえるお経、ヒンドゥー教のマントラ、チベット仏教の祈り。
すべての意味を知っているわけではないのに、同じような音程と、聞いた後の心がすっきりして、温かくなる感じはどれも似ています。

昔の方はみんな知っていたんだろうなとこんなときわたしはよくおもいます。

わたしはチャクラというものを知った後に、すべてのチャクラの場所にあう自分の中の音階を探しました。
各宗教で行われている祈りの音階は日本人の女の身体ではなかなかだすことができず、いろいろ試しているうちに自分の音階ができてきました。
自分の音階に合わせて、音を出していくことを上から下まですべて行うとすべての身体の力が抜けて穏やかな心地になってきます。

早速やってみましょう。

ワーク
誰もいない場所で。
1)背筋まっすぐにしてすわる
2)深呼吸3回
3)①~⑦までの場所に響く音を身体に響かせる。(口を閉じながら、「あ」と声をだす)
①肛門と性器の間当たり(背骨の始まり)
②下腹(子宮、前立腺、大腸のあたり
③みぞおち
④心臓、胸の上
⑤のど
⑥眉間の間
⑦頭頂部
これを下から上、上から下を3往復くらい行っていく。

初めから全部やるぜ!と意気込まずに、気長にやってみてください。
でる音とそうではない音があって、大丈夫です。
今日は出るけど、昨日はでないなんてこともありますし、わたしも時々全部うまくいかない日もあります。

そんな日は「ま、いっか。挑戦したわたしよくがんばった。」の一言で終わらせてOK!
わたしはそうしています。
楽しくなくて、つまらなくなると続かなくなるので自分のペースでやっていきましょう。

自分の音階がわかるようになると、出ない場所の不調に気が付いていきます。
前回の身体編でやったように、自分に問いかけていくとわかりやすいです。
精神的なのか、肉体的なのか?必ず、原因が存在しています。

わたしは大体、内臓に不調があると、
①と②の音が響かなくなるので
その時は身体を温めるために軽く運動をしてみたり、マッサージをしてみると響くこともあります。
それでも難しい時は慣れていないか、精神的なつまりがあります。

⑤ののどはとても正直です。
言いたいことを言えない人の多くはのどに違和感があります。

わたしは会社員時代に、上司の顔色を見て話してばかりいたときに、喉に何かが詰まってる感覚がなかなか取れなくなったことがありました。
中医学だと、梅核気と呼ばれるもので、この時は漢方を飲んで治しましたが、今考えてみるといつも言ってはいけないとのどに力が入っていたみたいですね。

自分の身体はあなたが思っているよりも正直です。
身体に音を響かせて、リラックスさせてあげるとそこがわかりやすくなってきます。

音で、身体の今この瞬間を感じてみてください。


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