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だから私はうまくいっているんだと思う

コンサル業をしているわけでもないのですが、起業相談や、経営の相談(ほぼ女性)を割と受けている方だと思います。
私自身も発展途上である自覚もあり、勉強にもなるので、できる範囲でお役に立ちたいなというスタンスでお話を伺っていますが、その中で割と心の底から思うこと。

自分のケツは自分で拭きましょうね?(口悪wwww)」
経営者になり起業をしたのであれば、自分で始めたことくらい自分で責任を取りましょう。と結構な頻度で思っています。

素晴らしい志や思いを持っている方も多いのですが、自分で起こした「事業」ならば、厳しいですがそれしかないです。
事業ってそもそも、社会に対して役に立つこと以前に、利益を出す(税金を納める)ことができなければ、ない方がマシだと思っています。

それを「赤字です」「融資(借金)返せなかったらどうしよう」「使える助成金ありますか?」と他者に知恵を求めるのであれば、さっさと事業とたためよ、税金の無駄使いだから。と思ってしまうし、本人にも直接伝えています。
弱い人に対して手を差し伸べる立場ではありたいと常々思ってはいますが、それは経営者に対してではありません。

誰でも彼でも起業すればいいわけではない


私は2013年に個人事業主として起業(ネイルサロン)をしました。
教員からネイリストへ転職したのも、手に職をつけて独立をしたかったから、という理由なので私は自然な流れで起業をしましたが、時代は「キラキラ起業家ブーム」だった気がします。

ノマドワーカー・不労収入・ママ起業・ふわふわしたまま月収100万円・・などなど、独立や起業を唆すワードが世にあふれ、怪しげな(怪しくないものももちろんありますが!!)講座やコンサル、お茶会が溢れかえっていました。
こちらの流れは10年経った今もなお続いていると思います。

コンサルや講座を受けないと起業や経営できない人って、そもそも経営者に向いてないだろwwwと思いつつ、その末路というと、結局コンサル、講座を開いていて(投資した費用を回収するに一番手っ取り早い)一体、社会に対して何の事業を起こしたいんだろう、とずっと感じていました。

助成金を使うこと前提で事業を起こす話を聞くと吐き気がします。(だから口悪ww)
助成金ってそもそも税金なわけで、ひとつの会社が起業する毎に税金が使われるってどういうことや・・と思ってしまいます。
起業することや経営者になるという行動力は本当に素晴らしいし、いまの日本の女性経営者はまだわずか8%ほどなので増えてほしい、私もがんばって継続していかなければ、とはいつも思っています。

女性が、男性が、と分けることは好きではないけど、相談を受ける女性経営者に対しては「ぬるっ!!」と思うことが圧倒的に多い。
そんな気持ちで起業するならしない方がマシ、と伝えています。

志を叶える手段として起業だけではない

「もし銀行からの融資(借金)を返せなくなった場合、女性は身を売ったりしないとだめなんですか?」
起業準備中の方から聞かれました。

そもそも返せない(返さない)と考えたことなんてなかったし、たとえ事業がストップせざるを得なくなっても、日本で母国語が話せるならばどこかしらで働け、その給与から月々の返済をすればいいだけのこと。

ノンバンクに借りているわけでもないので事情を話せば、月々の返済額の据え置きや月毎の支払い減額も可能なはずです。
そんなことより「もしダメになれば」そう思う気持ちがあるのであれば、起業家は絶対に向かない!

社会に向けての志は社長でなければ叶えられないわけでもなく、会社に属した状態でも内容によっては自分がハンドルを握ってやりたいことができる時代です。
返せないかもしれない、失敗するかもしれない、その恐怖心を抱えながら事業を続けて成功した経営者、私は見たことがないです。

自分の思いが強いなら相談しないでください笑

自分でいうのもなんですが私は我が強いですが、割と素直です。笑
事業に対しての思いはもちろんありますが、感情だけで経営をしておらず事業が持続可能に、そして今よりスケール(大きく)することを最優先に考えています。

マイナスをプラスにする方法を人に相談することはほぼないですが、今ある状態を更に良くさせるために、人からの意見は割とすぐ入れているようです。

いざ私が相談を受けてアドバイスをする際、「でも」「だって」と一つ一つ丁寧に反論してくる人、案外多くて、私のアイディアがいまいちなんだなあと反省すると共に「いや、その思考だからうまくいかないのでは・・・・」と思わざるを得ません。

とにかく今うまくいっていないと感じる時は、自分の考えが150%間違っていると思い込み、人から言われたこと、アドバイスをもらったことをとりあえず落とし込んでみよう!!そう思います。

だから私は割とうまくいっているんだろうなあと思う

特段、自分が能力があるとも思っていないし、成功しているとも思わないけど、起業して12年、特に大きな挫折や失敗もなく、やりたいことを少しずつ叶えられているのってなんでだろう、いつ落とし穴があるんだろうか、とずっと思っていましたが、人から相談されるたびに「あ、私、普通に経営者としての責任と覚悟をもっているだけだわ。」そう思います。

私が独身だから、子供がいないから、実家が恵まれてるから、だからできるんだよね。そう言われることもありますが、そもそも私が家庭をもって環境に恵まれてなくても、責任と覚悟がなければ起業しないけどなあ~・・そう思います。

そして「うまくいっている」といいつつ、弊社も毎月のように大なり小なりいろんな事件が起こり、お世辞にもずっと絶好調、なわけではありません。
トータルでイイ感じだからまあオッケ!!」と思い込める自己肯定感の高さも私の良さかなと思っています。笑

とりあえず社員に共有していく

私がなんとなく習慣化していること、当然と思ってしていることは案外当たり前ではないのかもなあ~・・と最近感じます。

かといって、「伝える」「教える」なんて時代は更々終わっていると思っていて、本も出さないし誰のコンサルも講座もする予定は一切ないです。
ただ自社の社員にはこのマインドを共有できればいいなあとは思っています。
・諦めないこと
・今日できることは今日すること
・明日に余白を作ること
・ラリーが最小になるようやり取りをする
・文章は簡潔に
・相手に丸投げしない

などなど・・
自分の尻を自分で拭ける人材を増やしていくこと、自分もそうなることが次なる私の責任です。

久賀田有紀

株式会社マニクリエーション代表取締役
一般社団法人海外ネイル協会代表理事
教員からネイリストに転職。
ネイルサロン勤務・NYインターンを経て2013年ネイルサロン「maninail」開業。
2015年より一年間、フランスパリにて活動のち2016年再開。
ネイルサロン6店舗経営、海外ネイル協会運営、シニアネイル事業の監修を行っている。
女性支援の事業を通してジェンダー格差のない社会を作ることが目標




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