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J.Garden55 挨拶と差し入れの話

 初めて参加したイベントは秋庭54でした。
 イベントは名刺があると便利らしいと聞いて、デザインに凝ることもなくデカデカとペンネームを表に、裏に140字小説を書き、モノクロで擦り上げました。だって、わかりやすいことは良いことだから! 実際に会うのは初めての方ばかりで、名刺を渡す手が震えていたのを覚えています。
 そんな私も春庭55ではサークル主として皆さんとお会いすることになりました。その経験を経て思ったことを書いておきます!

 イベントが近づくと、一般参戦者の皆さんから聞こえてくるのは、差し入れどうしよう? ご挨拶どうしよう? の声です。
 恥ずかしい、緊張する、コミュ障だから……
 大丈夫! サークルスペースで待ち受けるサークル主たちもそんな感じです。

 実は私も声を出すのが苦手です。
 できる限り話をするのを避けて生きています。
 信じられないと思った方、私は一度もTwitterでスペースやってないでしょ? モクリに登場したことも一回だけ。それもテキストオンリーでした。
 今回春庭55で協力してくれた委託のお二人は気がついたかもしれません。
 一対一では話すのに、三人になるとあまり話さなくなることに……‼︎

 まずは腹を括りましょう! 挨拶をする理由はなんでしょう?
 アンソロジーでご一緒した、アルファポリスの表紙絵を描いてもらった、リプを返してもらったことがある、相互フォロー関係、フォローしている、作品を読んだことがある、好きな作品がある、読んでみたい・買ってみたい作品がある……
 ここまでくれば絶対一つくらい当てはまるでしょう。
 結びつきの強さに違いはあっても、誰とだって繋がりはあります。
 せっかくだから思い切って挨拶をしてみましょう。

 イベントで商品を買いながら挨拶をするなら時間制限があるので、一言伝えれば良いんです。

「好きです」
「いつも読んでます」
「頑張ってください」

 これのどれか一つで十分。
 もし、もう少し頑張れそうだったら、具体化しましょう。

「〇〇の作品が好きです」
「〇〇のサイトで読んでます」
「いつか〇〇の続きが読んでみたいです」

 作者は大喜びです。
 これじゃ足りない!と思うなら手紙を書きましょう。
 悪筆だから、なんて言わないで。直筆じゃなくても良いんです。
 語彙力がない? 作者は読者から届く者なら呻き声だって喜びます。
 やめる言い訳なんて探さないで、やってみて欲しい。
 ほとんどの作者は感想に飢えているのです。

 一般参加なのに名刺を用意するのはちょっと……
という声をちらほら見かけますが、逆、逆ぅ!!一般だからこそ必要です。
 サークル主にしろ、委託者にしろ、お手伝いさんにしろ、短時間でたくさんの人と会います。覚えていたくたって記憶は曖昧になっていくばかりです。
 商品を渡し、お金をもらい、名乗られると頭は大忙し。いつも見かけているはずのフォロワーさんの名前だってピンとこないことあります! 会場はザワつき、お互いに緊張状態。机越しの会話だから、聞こえにくいのもしょうがない。
 私は聞き取れなければ「もう一回お願い!」と聞き返しましたし、思い出せなければ「Twitterのアイコン見せて!」とおねだりしました。ご協力いただいた皆さんありがとうございました。
 そこで名刺ですよ! 声が聞こえなくても見れば良い! 
 できればTwitterのアカウントとアイコンのイラストも欲しい!!
 印刷屋に頼むのはちょっと予算が……という方、名刺サイズに情報を集めて、コンビニのコピー用紙や光沢用紙に白黒印刷して切るだけでも十分です!! 
 できれば字は大きめが嬉しいです。大抵のサークル主は疲れ目です。
 差し入れにアイコンのシールを貼ってくださる方もいて、助かりました!
ただ、小さいシールだと、稀に剥がれてしまいます。ラッピングした袋の中に名刺が入っていたり、表面にマスキングテープでバッチリ貼ってあったら、そんな悲しい事故は防げます。
 サークル参加者にとって、目まぐるしい一日を終え、帰宅してから、いただいたものを一つ一つ眺めるのは至福の時です。美味しいお菓子も良いけど、名刺ならなくならないし、嵩張らないから、何度でも眺められる。いつか萎れた時の作者を支える元気の素になるんです。

 何かを渡すのはちょっと……という方は、名札を用意しましょう!
 今回、技ありだった方、年齢確認に使う身分証のマスキング(住所等の個人情報をテープや紙で貼って隠します)の上に大きめのTwitterアイコンを付けていました!! 最高!! わかりやすい!!
 SNSのアカウント名、アイコン、大きめにお願いします!
 前回の技ありは携帯の裏に名札を仕込んで見せてくれた方でしょうかね。
あれも素晴らしかった!

「恥ずかしい」
「私なんかが」

と思う方、名乗るのは自分のためだけじゃありません!!
 作者はいつもpv数でしかなかった読者に会えるのが嬉しいのです。身体が震えてしまうほどの感動がそこにはあります。できればどなたか知りたい。せっかく名乗ってくれたのにわからなかったら落ち込んでしまう場合もあります。
 だから、お願いします、名刺か名札のご用意を!!


 差し入れに何を買ったら良いかわからない問題。
 ありますね〜!
 作者としては本が好きな仲間として、そんなのいいから本買いなよ!という気持ちもあります。でも渡したい気持ちもわかる!! 私もハロウィンか? というレベルで持っていきました(それでも渡していない方いっぱいいる)。
 今回はアンソロジーを主催した関係でご挨拶する相手が多かったために、とにかく数を用意する必要がありました。そこで選んだのがお茶のティーバッグとナッツ又はチョコレート。そこに名刺を添えてダイソーで買った150mm×90mmで50枚入りのPP袋に入れました。Twitterでご覧になった方もいるかもしれません。美味しそうなお菓子の中に紛れたデカデカ明朝体の私の名刺を。ね、疲れ目でもわかりやすいでしょ?
 差し入れは賞味期限が長いことが大事です!
 私はすぐ食べきっちゃいますが、人によっては受け取る量が多かったり、のんびり食べる方もいますので。だから、お茶とナッツとチョコレートでした。お茶は好みじゃなかったら、入浴剤としてお風呂に入れちゃえば良いので便利!
 いただいたものをまだじっくり見ていないのですが、個人的にはご当地お菓子が好きですね。旅行が大好きなので。何なら皆さんが個人的に推す、地元民おすすめ店のショップカードが欲しいくらいです。商店街の肉屋がつくるコロッケの情報とか垂涎もの。
 美容アイテムは全く知識がないのでワクワクします。皆さんおっしゃれ〜!! 
 趣味を活かしたオリジナルアイテムも、素敵ですね。ファンアートは絵だけじゃないという広がりに可能性を感じます。

2024/03/22 追記
 作品にちなんだ品や、モチーフが含まれている差し入れも素敵だと思います(いただいた差し入れの中にミモザのモチーフを見つけ感激しました。そして、私は今回の手土産は即席味噌の素にするべきだったと今更になって気がつきました)。

 こんな感じでしょうか。
 相手を尊重する心が何より大切です。
 サークルさんによっては差し入れを受け付けていない場合もあるそうなので、まずは検索してみましょう! ネット社会で良かったね!

 年に二回しかない同志に会えるイベントですから楽しみましょう!

 次回の秋庭は2024年9月23日(月祝) 11:00~15:00 
 場所は同じく東京ビッグサイト西3・4ホールですよ!!
 時間はたっぷりあります。のんびり準備をしましょう。


未来のサークル参加者の方へ

 一般者の立場でもイベントに参加すると、次はサークル参加もいいかも?なんて気持ちが盛り上がりませんか?? いきなりイベント参加もいいですが、まずは個人で本を作ってみるのはいかがでしょうか?

※イベント時の差し入れとして本を配るのは明確な規約違反となることがあります。明記してある場合とない場合があるのですが、イベントに参加しているサークルは事前にお金を払い登録をしているから作品を頒布できるものです。一般参加者は会場でサークル参加者から作品を手にいれる立場なことを忘れずに。


 「一冊だけ作ってみたい」という声を聞きますが、勿体無い! 冊数が少ないと高いから!! 
 とりあえず8,000字くらいを文庫サイズで作ってみませんか?
 見積もりしてみましたよ〜 
 A6サイズ本文20ページで10冊、送料込みで2000円を切ります。

 イベントには一般参加だけど、会場を後にした後で仲間と打ち上げがてら自作の本の交換会なんてどうでしょう?
 創作しない方なら、感想をまとめて『私的おすすめ作品はこれ!』というのとか。印刷所の利用がハードル高いということであれば、8P折本や32P折本がオススメです。
 大好きな作家さんがしている作業を自分も体験すると思うとワクワクしませんか? 私はします!
 いつもとは違う世界に一歩踏み出す楽しみをアナタにも。

 私が使ってみた32P折本のテンプレートはこちら 

 普段折本を作るときには縦式を使っています。その他の原稿も。

縦式非対応の方はこちらを使用しているのを見たことがあります。

 いつかサークル参加者になった時はぜひ初めてのサークル参加レポートを書いてください。今のアナタのように読みたい人がいるはずです。

 それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

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