不思議夜話24◆窓越しのベランダ夜景◆
うつらうつらと浅い眠りの中、動物の鳴き声が聞こえた気がして目を覚ました。足元から聞こえるのは「みぃ、みぃ」なのか、「みゅー、みゅー」なのか、そんな感じの小さな鳴き声だ。隣で寝ていたはずの家人が、飛び起きてあたりを見回した。
「何かいるよ!」
「そうだね。何かいる!」
暗闇の中で急激に心音が高鳴る。息が荒くなり血圧が急激に上昇するのを感じた。目を凝らしてよく見ると、押入れの襖のあたりに30センチメートルくらいの黒い縄のような”モノ”が蠢いている。
「うなぎだわ!」
家人がいつの