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わたしがほしいのは「若さ」ではなかった

去年は、「若さ」について考えることが多かった。

長らく住んでいた地域が「若い」=「子どもを産め的な価値観」、「若い」=「女としての価値がある」と考える人が多く、それが辛くて、そこを離れてようやく「若さ」について考えることができたのかもしれない。

年月を重ねていった自信がないから、若さを失うのが怖かった。

自分の年齢を言うと自分で驚いてしまう。
時代が変わっているとはいえ、自分の子ども時代に描いた30代の人生とは大幅にズレている。感情の起伏はあるし、人間関係でも悩むし、失敗だってたくさんする。
庭付き一戸建て住宅もないし、犬も猫も飼ってないし、夫という存在も子どももいない。

でも、どれもないけど、特段悲しいこともなかった。

去年実家に戻ってきてから、両親のご飯を食べて過ごしていた。
両親のご飯は美味しく、毎日素敵な食卓だった。お父さんのおいなりさんとザンギ、お母さんのショートケーキ。かぷち家の歴史の味だ。

もちろん家族喧嘩で険悪な食卓を囲む日もあったが、15年ぶりの実家はわたしに子ども時代のやり直しをくれた。(わたしの上のきょうだい達は自己主張が強く、親はきょうだいの対応に追われ、わたしは個性を出すために大人しくて聞き分けがいい子どもになったがマーケティング(?)が失敗し何かと後回しにされていた。)
たしかに愛されて育った。昔も今も変わらず。

子ども時代をやり直せるのはよかったのだけど、別にもう大人なので永遠に子ども時代をやると足元が揺らいでくるのがわかった。

ようやっと色々と元気になったので、実家を出ることにした。
つまり自分のご飯は自分で作る。

わたしはラーメンが好きで、自分で作る家ラーメンを極めていた。久しぶりに自分のラーメンを作ってみたけれど、味付けや作業効率の良い手順も全て覚えていて、一人暮らしを始めてから15年(!)に渡る試行錯誤を重ねた結果の納得の美味しさだった。

自分の機嫌は自分でとる…ということが言いたいのではなくて、一杯のラーメンのレシピのなかに時の流れを感じ、「自分」と「年月」が繋がった瞬間がわかり、「自信」が湧いてきた。

お父さんのおいなりさん・ザンギ、お母さんのショートケーキ、わたしのラーメン。
どれも年月と自問自答を重ねて作っていったのだな。


それから、なんとなく毎日が楽しくなった。

ある日、友達から横に飛び出た白髪を指摘されて、(その指摘は嫌な感じが全くなくって感動した)、横に飛び出た自分の白髪がなんか可愛くて自然と「今日はこれをわたしのチャームポイントにするね!」と口から滑り落ちて友達と笑いあった。
白髪もシワもシミもなにもかも、今まで自分が生きてきた証だね。

ほしいのは「若さ」ではなく、「寝て起きたら元気になってる身体」だ

健康のために水泳を始める予定だ。今のところ息継ぎもできないけど。

環境が良いおかげか、年齢を重ねたからか、新しい何かを挑戦したいと言ったら応援されやすくなった。
前は、恋人の影響?とか趣味ばっかり時間をかけると婚期逃すよとか、出会い探し?とか言われていた。

今の環境では「健康のため」という魔法のワードをつけるとさらにめちゃくちゃ応援されるし、話題が広がる。

そう、きっとほぼ世の全員、朝起きて身体の調子が良いと嬉しい。

もしかして「「若さ」を失うことで「女」としてみられないこと」を恐れていたのではなくて、「「若さ」を失うことで「寝て起きたら元気になる身体」を失うこと」を恐れていたのかもしれない。



何気なく、ムーンプランナーさんがモテ服について話をされていたのをスペースで聞いた。

(Xのリンクが…貼れない…!!!!!!せめてnoteのムーンプランナーさんを貼らせていただきます…こちらのnoteの記事とスペースのお話しは違うのですが、Xのほうで探していただけたら…と思います🙇‍♀️)

自分のニーズと世の中で定番とされる手法に齟齬が生じている事ってあるから、何事にも検証が必要だよ!っていう話でした。

ムーンプランナー Xより引用


モテ服のお話でしたが、わわわ、わたしが女としてみられたいのは唯一心に決めた人だけでいいんだ!!!って本当に本当に腑に落ちた。
だから別に「若く」なくても、なにも困らないのだった。健康であれば嬉しい(もちろん人それぞれ健康の定義は違う)。

(わたしにはセクシーな服や女性らしい服やボディーラインがわかる外出着は必要なくて、わたしが唯一心に決めた人はだいたい家にいるので部屋着でセクシーや自分の好きを服で表現すればよくて、だからこうだったんだ!と自分の過去記事を読んで納得。

ボディーラインが出る外出着を着ることにすごく抵抗を感じているのだな、過去の自分よ…😭)



自分が健やかであるための、食と運動を習得していこう。それがきっと自信になる。
朝起きて元気だったら、ご飯が美味しかったらいいよね。それがわたしにとっての幸せの土台。
洋服は事故が起きないように、調節していこう。

2024年は理想の朝ごはんと部屋着を極めようかな。あとクロールで50メートル泳ぐこと。
毎日年はとっていくけど、毎朝起きるのが楽しみになるといい。

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