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大人になると小説の読み方が狭まった気がする

こんにちは。

私は小学4年生の時から本を読むのが好きで、毎日本を読んできました。

今は、チェコで有名になって日本語に訳された小説を読んでいます。

その本を読みながら、10代の時とは小説の読み方が変わってきたなぁと感じました。

どう読み方が変わったのか?

10代前半の時は、日本の小説を読んでも海外の小説を読んでも、自分が本の中の登場人物になったように読むことができました。
小説の世界に入って、自分がそこで生きているような感じです。

小説の中は、その筆者によって、アメリカやイギリス、日本など色々な文化の影響を受けた世界が広がっていましたが、どの本を読んでもその世界に入り込めました。

「ハリーポッター」ではハリーの心情に共感し、あさのあつこ「バッテリー」では原田巧の目線が私の目線でした。「プリンセスダイアリー」ではミアですね。

しかし、今27歳になって、海外小説を読むのが難しいと感じています。

昔から慣れ親しんできたイギリスやアメリカのものは読めますが、
スペインやフランス、ロシアなど、あまり読んでこなかった文化圏の小説を読んでいると、なんだか変な感じがするんです。

いつもと違う、みたいな。
小説の中の世界や文化に入り込めない感じが、おそらくその違和感の正体ではないかなと思います。

例えば今読んでいるチェコの小説の中に、
「ホテルの支配人夫婦がホテルのロビーでいつも喧嘩して大変なことになったそうだ。私もそれを見れたら...なんて素敵な光景だろう」
みたいな描写がありました。

私はそれを読んで、共感するどころか、
「ありえない!全然素敵な光景じゃない」
「私ならそんな現場に居合わせたくないな」「主人公が理解できない」
と思いました。

10代前半の時は、まだ自分というものが形成されている途中なので、なんでも受け入れる心があったのではないかと思います。
今はもう人格が形成されたので、その価値観に合わないものは、「理解できない」と線を引いてしまっているのを感じます。

おそらく、人間関係の築き方も、小説の読み方と同じように変わってきているのでしょう。


今でもいろんな文化圏の小説を読みたいのは、特にコロナ禍で海外旅行ができないので、私が他国の文化に触れる体験に飢えているからです。

少しでも海外の風、旅の雰囲気を感じたいです。

オープンマインドを心掛けて、いろんな文化圏の小説にチャレンジしてみたいと思います。
私の頭も柔らかくなるといいな。

ではまた!

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