中国東方航空にしてやられた話(2013年)

度重なるフライトスケジュールの変更に疑心暗鬼になり、
本当に飛ぶのか直前まで危ぶんでいた中国東方航空が
意外にも予定通りにインドまで私を運んでくれたため油断してました。
帰りのコルカタ~昆明便が2時間半のディレイ。
結果、昆明から上海の乗り継ぎに間に合いませんでした。

この、胡散臭いながらも破格に安い中国東方航空のチケットで
年末年始にインドに行っていた人が実はたくさんいたようで、
1月5日早朝の昆明空港で困り果てる日本人が10数人。
どうにかして代替便を探さなくてはならないのですが、
エア・インディアでさえやってくれた手配をしてくれるような係員は一切現れず、
さっぱり何をしていいのか分かりません。
まず空港のインフォメーションカウンターで聞いてみたところ、
中国東方航空のカウンターへ行けとのこと。
確かに通常のチェックインカウンターの角に
キャンセル待ちや変更を受け付けるブースがあるにはあり、
つまりあの大量の人民が群がっている中に混じらなくてはならないようです。

この時点で、5日中に帰国予定だった組は国際線用カウンターへ、
私のように帰国自体は6日で、5日中にどうにか上海にさえたどり着ければいい組は
国内線用のカウンターに分かれました。
意を決して並んでは見たものの、殺気立った人民がわめいたり泣き叫んだりして
公安まで出動してくる状況のカウンターで、さっぱり自分の番が来ない。
(後から知ったところによると、この日の中国東方航空のほとんどの便が遅延で
フライトの変更希望者が押し寄せていたようです)
そうこうするうちにも、比較的空いていた国際線用のカウンターに並んだ組から
5日の上海行きは終日フルらしいとの情報が入ってきます。
上海行きがないのでとりあえず北京まで押さえたけれど、
日本行きの便は北京発も上海発も7日までいっぱいだとのこと。

となると今押さえてある6日の上海~羽田便だけは絶対に死守しなければ。
もうなりふり構っていられない。
わめきたてる中国人のおっちゃんおばちゃんや
カウンターの中まで入っていって係員を恫喝し、
「态度好一点(態度を改めろ)!」と怒られていたお姉ちゃんを力ずくで押しのけ、
国内線組を代表して私が中国語で話しかけたところ、
ようやく私のEチケットとパスポートを受け取ってくれました。

ここからが奇跡のように順調で、一番早い便で上海まで、と頼んだところ、
あっさり私と、もう一人全く同じ便に搭乗予定だったS君の席だけ早々に確保。
それも最後の2枚が!!
本来朝8時昆明発の予定が15:30に変更になり、
上海滞在時間がものすごく短くなってはしまいましたが、
無事帰国のメドが立ったのです。

しかし結局5日中に帰国予定だった組は誰ひとりその日中には帰れず、
なんとかみんな日本行きのチケットは押さえられたものの、
ある者は上海で、ある者は北京で、ある者は昆明でもう1泊する羽目に。
もちろん中国東方航空はホテルを手配するどころか
ホテル代の負担さえしてくれません。
このへんは真偽が不明なのですが、昆明のホテルは満室だとかで、
昆明残留組は空港で夜明かししようかななどと言っています。
市内に出ればいくらでもあると思うんだけどそんなバカな・・・
とにかくこの日のディレイが多すぎて代替便が全然手配できなかったらしく、
途中で札束が出てきて中国人客への返金があり、
一瞬大歓声が沸いたのが異様な雰囲気でした。

こういった人たちに比べると、私もS君も本当にラッキーでした。
おそらく英語で対応するのがめんどくさいので中国語の私を優遇してくれた模様。
(あと、係員への態度がよかったからかな!)
インド旅行中は英語ができなくて歯がゆい思いを多々してきたけど、
最後の最後の本当のピンチの時に言葉ができて良かったです。

ちなみに係員のお姉ちゃんが出してくれた変更書類。
<photo src="v2:1865595781:l">
こんな裏紙の走り書きでちゃんと受け付けられるのか不安でしたが、
スムーズに搭乗できました。

もう1泊になったみなさんの行方が気になるものの、
こうやって無事に帰って来てみると、うん、いろいろ面白かった!
それにしてもインドに行くと乗り物関係で絶対に何かトラブルが起こります^^;

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?