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運転ってどんな感じ? アウトバーン編【ドイツ駐在員エッセイ】

皆さん、駐在員のイメージってどんなんでしょうか?
英語や現地語ペラペラで、高給取りで、休みにはバカンスを楽しんでる、など?
実際のところ、そこまで甘くありません…。
現役の駐在員として、さまざまなトピックについて不定期で書いていきます。

【主なスペック】
30代男性、家族帯同
ドイツで製造業の駐在員(日本人ひとり)
営業、マーケティング、経営企画…なんでもござれ
後悔はしていませんが、駐在はほぼ苦行です

今回はドイツのアウトバーンでの運転について。
車社会のドイツで駐在していると、運転は避けて通れません。
一般的なことは置いておいて、豆知識的なところを挙げていきます。


おすすめは130キロ

アウトバーンのイメージは速度制限なし、ですよね。
実際は結構なエリアで制限があるので、どこでも無制限なわけではありません。
とはいえ、無制限区間では追越車線をぶっ飛んでいく人もいます。
(200キロ超え)

アウトバーン自体は130キロで走ることを想定して設計されているそうなので、
それくらいで走るのが妥当でしょう。
私は晴れの日は140キロ、雨の日は120キロくらいを目安にしています。
150、160キロくらいまでは出したことがありますが、
危ないだけで、すぐに制限区間になるのであまりおすすめしません。

日曜祝日以外は走行車線(右)はトラックだらけ

一番右(走行車線)は、大型トラックが陣取って並んでいるのがほとんどです。
例外は仕事が休みの日曜と祝日のみ。
平日の2車線区間は、
トラックの合間と、200キロぶっ飛び組の合間を縫いながら走るので、
結構神経を使います。
長距離の移動は日曜だと快適です。

2割くらいの道が工事中

工事のエリアでは左車線は狭いのでおすすめしません。
ただし、一番左の車線だけが分離するタイプの工事エリアでは、
その車線が一番快適でかつスムーズです。
(右側2車線はトラックが走るので遅く、通りにくい上に渋滞しがちです。)

早めに気付かないと左に寄れないので注意

休憩所(サービスエリア)はだいたい3種類

駐車場 or 駐車場とトイレだけ

日本でいうパーキングエリアですね。
違いはトイレすらないところもある、というところです。
トイレは個室タイプ、男性用は小さい方の部屋があります。
このタイプの休憩所ではお金は不要のことが多いです。
ただとにかく汚いことが多いので、
急ぎの時かどうしてもお金を払いたくないときくらいしか使いません。

ガソリンスタンドやお店がある

日本でいうサービスエリアですね。
入るとまずガソリンスタンドがあります(右に入る)。
コンビニはここにもあるパターンが多く、
レストランに行かないならガソリンスタンド側に停める方が楽です。

レストランに行く人は左から奥に進みます。
場所にはよりますが、
シュニッツェルなどドイツファストフードはもちろん、
コーヒー(スタバも時々)、マクドナルド、バーガーキングがあります。

このタイプの場合はトイレが有料です(1ユーロ)。
入り口にゲートがあるので、小銭かカード(タッチ可)で支払います。
Apple Watchが最高に役立つ瞬間です。
えー有料とかマジかー、って感じなんですが、
支払うと1ユーロのクーポン券が出てきます。
この券で、上のお店で割引が受けられるので、実質は無料です。
(ただアウトバーン価格なので、コーラ1本2ユーロくらいします…)

Autohof(路外パーキング)

道の駅というよりも、
アウトバーンの近くにあるお店の集積エリアって感じです。
ガソリンスタンド、ファストフード数店舗が集まってることが多いです。
お店を使うつもりであれば、こちらの方が停めやすく空いているので便利です。

ジャンクションは慣れると簡単

来てすぐのころはジャンクションが複雑怪奇でした。
でも慣れてくると非常に合理的かつ共通の作りになっていることに気づきます。
どこのジャンクションもほとんど同じ構造なので、
一度覚えると、方角がわかっていれば動きも予想できて便利です。
無料なのでUターンができるのもポイントです。
副線に行った時に、交差している道から来た車と2度交差するのが難点です。
ちなみにKreuzが交差、Dreieckが三叉路です。(十字と三角)

左に行くには緑のマーカーの道を進むといける

渋滞すると、道を空ける

渋滞区間に入ると日本と同じくハザードを点灯させます。
それと同時に走行車線の人は右、追越車線の人は左に寄ります。
これで両車線の間に1台分の隙間ができるので、
前方へ向かう緊急車両が通れるんですね。
ドイツ人はすごくマナーがよく、
ここを通り抜けていくような不届き者は見たことがありません。

お礼でハザードは炊かないけど…

割り込んで入った時などに日本ではハザードをつけますが、
ドイツではつけません。
そもそも、右から合流する時などは合流する車両が優先なので、
もしぶつかったりすると本線側の車両の全責任になります。
なので入れてもらった側はお礼をすることもないようです。

ただ、ちょっと状況的に申し訳なかったりした時には、
ウインカーを左右左右と、点滅させることがあります。
これが日本のハザードの代わりのようですが、
日本のように多用はされていません。
お互いを気にする日本ならではの文化なのかもしれません。

アウトバーンは無料なので、長距離でも利用しがちになります。
程よく休憩しながら、仕事、旅行に活用しましょう!

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