2023年。

過疎ったブログでこそこそ思想を語るのが好きでしたがなんだか思い切って、この2023年の年末にnoteを始めました。
2023年は決して穏やかではないけど忙しなくはない不思議な一年で。
2022年末に5年間お世話になったダンスカンパニーを退所しました。あまりにもたくさんいただいたものこと愛情と居場所、気付かぬうちに失ったもの、本当にやりたい事。一生の感謝とは切り離して一人の人間として許せない事。本当に頭が上がらないほどお世話になったカンパニーを円満とは言えない形で去ることになり、それとは全く別でプライベートでもなかなかな出来事があったりして、年末に占い師さんによく生きてたねなんて言われて逆にほっとした2022年。
そこからのスタートで2023年はどうなるかとまっさらな気持ちで始まりましたが、割と序盤でメンタルからの体調不良に見舞われました。
原因は、社会情勢。
びっくりしますよね。社会情勢で体調不良?笑
でも私が起き上がれなくなってベッドの上でぐったりと過ごしていた何日間は確実に日本の社会が原因で。
LGBT法案。入管法。
最初のダメージはここからでした。
私がプロフィールにLGBTQ+allyとわざわざ書いているのはプライベートでの出来事がきっかけで話したいと思った人がほんの少しでも安心してもらえたらという思いからです。それまではally=味方なんて当たり前で、主張する方が恥ずかしいと思っていたのですがとある大切な人がきっかけとなり、わざわざ主張することを決めました。

放課後等デイサービススタッフと書いているのも、似たような理由です。放課後等デイサービスは簡単に言えば障害児の学童のような場所。来所するみんなに遊んでもらうお仕事をしています。俳優業と同じくらいの大切な仕事で、どんなに俳優だけで食べていけるようになっても続けたい仕事。

そんな、大切な人たちを踏み躙る法案が日本で次々に制定されていく事に私は絶望し、自分の無力さを実感し、何もできず。
今年に限ったことではないけれど、所謂マイノリティとされる人たちがどんどん生きづらくなっていく。
私はたまたま、グループ分けをするなら"マイノリティ"と呼ばれるグループに、たくさん愛する人たちがいます。
愛する人たちが踏み躙られていくのを安全な場で傍観することしか出来ない自分があまりにも嫌で嫌で、自分の生きている社会が嫌で嫌で。体調を崩していました。

社会で起きることを自分ごととして捉えないのは俳優としてどうなんだという気持ちが強かったのですが(今でもあるよ)、でも、キャパオーバーで体調崩していては本末転倒なので、ここは今でも上手い線引きが出来ずにトライアンドエラーな毎日です。
来年も苦戦しつつ、でも自分の健康をもっと大切にしたいと思います。長生き願望がないから健康なんてどうでもいいと思ってたけど、長生きしなくても生きてる間くらい健康でいたいよね。と今更思った30歳。

カンパニーを抜けてまでやりたかった「演劇」は、じゃあ今年どうだったかというと、
全部のオーディションで落ちました。
2023年は舞台に一回も立ってません。
びっくりだよね!!!!!!!!!
新年早々信頼する方々に出会えて、ワークショップにこつこつと通い、自分でも変化を感じられ、間違いなく今が過去一でいい感じ!という状態で、準備不足ということもない状態で、常に受けに行ったオーディションが全滅でした。
びっくりしたし、ショックだったし、パニックだし、追い詰められ過ぎて俳優辞めると喚いたりもし、そこまで追い詰められたおかげで何故俳優をやりたいのか一から考えて整理して気付くこともあり。
来年もお仕事決まってませんが、俳優を辞める予定はありません。

12月に稽古場代役のお仕事が決まり、今年唯一の俳優の仕事が入り、それはそれは幸せな毎日でした。
決まったきっかけというか、演出家さんとのそもそもの出会いはワークショップで。

他に12月に受けた敬愛する劇作演出俳優さんのワークショップで、この一年何故おそらくいい感じではあるのにオーディションに落ち続けてきたのか、気付けるような時間があったり。
どんな演じ方をしてる私が一番魅力的か客観的に感想をいただいたり。
本番もないためワークショップ受けまくりで、でもワークショップは充実してたくさん得るものがあるからおせっかいでおすすめしたりしたら「ワークショップコーディネーターになれますね」なんていじられて笑顔の下で唇噛み締めた想いも、この12月のおかげで少し昇華された、かな〜。

フリーになって。全部が自分の責任で。言い訳出来ることもなく、真っ向から演劇と向き合った年。来年からのためのベースを整える一年だったのかもしれない。なんて大晦日の今日なら思えます。

今年は時間が経つのが本当に早かった。でも、どんどん時間が経って置いていってほしかった。初めての感情でした。早いよ〜なんて笑いながら話していたけど、どんどん時間が経てばいいと思った。

明日はもう2024年。
相変わらず日本の社会は、ごっちゃごちゃで性加害告発によるSNSで起こりまくるセカンドレイプ、女性蔑視。また別の話であるのに性加害をごっちゃにして生まれるトランスヘイト。
日本に限らず、パレスチナでは毎日たくさんの人が殺されている。私は動画ではあるけれど初めて人間の本物の内臓を見た。可愛いまだ小さい女の子だった。
全裸のパレスチナ人の遺体に放尿し、何度も蹴り飛ばすイスラエル人。
「赤ん坊を殺したいけどもういないから小学生を殺している」と自撮りの動画を載せるイスラエル兵。
庇える訳がない発言だけれど、彼のどこを見ているか分からないギラついた目を見て、この人は平穏に生きていたら本来こんな人間だったのか?と考える。
戦争とはこういうことか、と実感する。
いつ日本も戦争がはじまるか分からない。
ウクライナとロシアの戦争もまだまだ続いている。
ミャンマーの内戦も。
何にも変わってない。何も終わってない。

鈍感にはなりたくない。
敏感すぎても生きていけない。
本当に難しいなあと思うけど。

大切な人を愛して。たくさんのことを知って。その上で私が出来ることを考えて。どんなにちっぽけでも行動して。
来年はもっと健康第一にハッピーに生きたいと思う。



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