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人と比べるのをやめたいが、それはそれで自分じゃなくなる気がするんだ【エッセイ】

私が人と比較をやめられないのは、
自分が自分ではなくなる気がするからだ。

今までの人生、
「他人と比べなかった瞬間」がないゆえに、
人と比べるということをやめた自分が想像できない。

今まで人と比較して生きてきたことすら、
アイデンティティになってしまったのだと思う。

もう他人と比較しない人生なんて考えられない。
他人基準でやってきた人生から自分基準にシフトチェンジするのは想像以上に大変だ。

比較をやめるには、
「自分基準で物事を決めなければならないという」
相当な覚悟がいる。

それがかえって不安になることだってある。

とにかく何が言いたいかというと、
きっと人は、
人と比較するのがやめられないのは当たり前だということ。

そんな自分に悲観する必要も無いのではないか。

人と比べるのがやめられないのは、
自分が自分でなくなるし、そうなってしまうのも悲しいから、
『私は「人と比べる自分」とともに生きていこう。』


と言いたいところだが、
正直言うと、やはり他人と比べることは苦痛を伴う。

「他人と比較するというアイデンティティ」を打ち破るには、
きっと時間がかかるが、

今24歳で、
運良く80過ぎまで生きられるとして、

ゆっくりと
自分のありのままのアイデンティティを手に入れればいいのかな。


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