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豊洲からあなたへボン・ボヤージュ

七夕の日、私は一人豊洲へと来ていた。どこか海の見える東京の良い場所ありませんか?とそこら中の人に話しかけていたら、豊洲が良いという話になった。豊洲、と聞いただけで景色が見えるほど有名な撮影スポットであるが、行ったことがなかった。そういう有名なものに拒否反応が出る私は、先入観が物凄い。だから、どれほどのものかと、この目でちと確かめてみようと思った。

すごい綺麗。時間帯も良くて、オレンジと水色の水彩絵の具を混ぜたようだった。こんなに綺麗な場所なら早く来たらよかったと、着いてすぐさまこれまでの自分を後悔した。

水を見たり、水の音を聞いたりしていると、それだけに集中できる。このままザブンと入ってみたい、という衝動に駆られたり、深さを想像したりする。

海は世界中につながっていると思うと、5月のinga mauerのことをふと思い出す。彼女はロシア出身だが、主にヨーロッパで活動していて、もしヨーロッパに来たら是非聞きに来てね、と言われた。今日、彼女はどこにいるんだろうか。

この景観に合う言葉はまさしく、ボン・ボヤージュ。フランス語のこの言葉は、良い旅を、良い航海を、といったような意味だが、かなり多くの意味を含んでいると思う。憶測でいうと、良い人生を、楽しんで、また会う日までお元気で、とかそういう感じだと思っている。

ボン・ボヤージュ、しばらく私の合言葉。豊洲は私のお散歩コースに仲間入りです。

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