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作らずにはいられない

最近は2011年から2012年あたりの音楽を聴くのがマイブーム。あの頃って今聞いても良いなあ、と思うのは、あの頃聞いてた自分がいるからだ。

その頃の私はCDをよく買っていたけれど、買った袋の中に入れてくる何の興味もないアーティストのフライヤーが大嫌いだった。新譜の宣伝や、ライブ情報など。宣伝というのは難しいもので、より大勢に知ってもらおうと躍起になってやればやるほど、いやらしさが出てくる。消費者は生産者が思っているよりも、もっとずっと敏感なので、そういうものにすぐ気が付く。かと言って、宣伝しないわけにはいかない。ライブ終了後の、謎のフライヤー配りの方々もすごく嫌だった。

もらったフライヤーをヒラヒラさせながら、「こういうフライヤーとか、なんかすごく嫌い」と父親にブツクサこぼしていたら、「作らずにはいられないんだろ」と。

「作らずにはいられない」という言葉がなぜかとても気に入って、そしてこれまでのフライヤーに対しての、モヤモヤしたものがなくなった。こいつら、知ってもらいたくて自分たちの曲を聞いて欲しくて尚且つそれを広めたいんだな、という欲望が明確に見えたときにスッキリした。

自分のことを知ってもらいたいから、素晴らしいものを毎日制作しているから、それをなるべく大勢の人の目に触れて欲しいと思うから、私は毎日何かを作らずにはいられない。

そういうわけで、3月6日から11日に開催される写真展、是非来てください。本当に来て欲しいです。来てzineを買うなりなんなりして、私にお金を落として、それを資金としてまた新しい何かを作りたいです。

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