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スマホが故障した!からの昭和の電話事情を振り返る

先週土曜日の朝、スマホの画面が真っ暗になって全く反応しなくなりました。

前の夜、寝る前に電池残量がかなり少なくなっていました。
起きたらフル充電!のはずだつたのですが…
何をしても画面が立ち上がらないのです。夕方約束している妹にスマホが故障していることを知らせなくては!
と思っても携帯の番号がわからない。
仕方ないので夫の携帯から電話したら
「朝早くから旦那さんの携帯から電話あって、お姉さん倒れたかと思ったわ〜!」と言われました。
そんなお年頃です。

◇◇

私が携帯電話を持ち始めたのは23年前です。
なぜ覚えているかというと、妹家族と箱根に旅行に行った時、持ち始めて半年ぐらいの携帯をトイレに落としてしまったんです。
お見事な水没でした。
その時甥が小学校一年生で、彼は今30歳です。

◇◇

携帯を持つ前までは、誰かと待ち合わせをする時にはちゃんと計画を立てていました。
「◯時に改札ね。10分待って来なかったら先に行ってるね。」
「◯時までには家に行くね。」

みんな約束を守ろうとしていたし、連絡がつかなくならないように大なり小なり気を使っていました。
想像力も働かせていました。今はどうでしょう?

どこにいてもスマホ一つで連絡が取れて、その場で今後の行動をどうするか決める。
「どこにいるの?これから向かうから」
「何してる⁇暇なら出かけようよ!」とか。

うちは子供がいないので、今時の若者事情はわかりませんが、好きな子の家に電話をする時のドキドキ感なんて、知らないよな〜。

相手の親御さんが出た時の緊張は、心臓が口から飛び出しそうな…爆発しそうな…
関係を聞かれたらどうしようか?とか。

長電話の時も、さんざん親に怒られました。
昭和の家には電話は一台。
子機もない。
置いてある場所はだいたいお茶の間なので、黒いコードをギリギリまで引っ張ってヒソヒソ話してました。
「いつまで話しているの⁈早く切りなさい!」は、どこの親も言っていたことでしょう。

それと
「今電話していいかな?」と
相手のことも気にしてました。
夕ご飯の時間かな?
大人になってからは
夕飯作っているかしら?
今電話して相手に迷惑かけないか、気にしていました。

◇◇

今は便利になった分、相手への気遣いや相手の家への気遣いは全くなくなりました。
そのことが周囲への無関心に繋がらないかとちょっと気になります。
こんな経験をしてきた中高年と個を大切にする若者
これから先、社会の中でどんな関係が築かれていくのでしょう?

ヘッダーの写真は池袋駅東口、サンシャイン通り入口にあるカフェミルキーウェイ。
スマホなんてない昭和の時代、この町で同級生たちと飲み、歌い、語り、楽しい時間を過ごしました。

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