見出し画像

さんせいしますか

失敗、だ~い好き!

Facebookの「いいね」って、相手の顔が見えているせいもあるが、無意識にポチッとしている。このボタン、今やあって当たり前の存在になっているが、かつて発案から実装されるまで2年の歳月を要している。

最初に「いいね」を考えたFacebook女性社員、リア・パールマンは、CEOのザッカーバーグをはじめ、他のメンバーからのネガティブな意見をくらっていた。しかし「絶対に必要である」という確信のもと、しつこく何百もの試作品を作った末に、今や定番の「いいね」にたどりついた。

新商品やサービスの開発現場で「千三つ」という言葉がある。よく使われるのは「千のうち本当のことは三つしか言わない」と意味から“うそつき”のことを指す。タレントの”せんだみつお”さんの名前の由来はここから。古いか?

ビジネスの世界では、千個のアイデアを出しても当たるのは三つくらいという意味で使われている。千のうち三というと、確率にして0.3%。もはや運の世界だ。

テレビでも、局が内々で企画募集すると数百のアイデアが集まる。だが、採択されて実現するのは、数個程度。

新提案が実現するまでの道のりは果てしないもの。どこの世界でも似たり寄ったりだろう。だが、低確率を少しでもアップさせる方法がある。

私たちの最大の弱点はあきらめることにある」とエジソンが言った通り、成功するために確実な方法は、常にあと1回試してみること

必要なのは「しつこさ

ウォルト・ディズニーは、ディズニーランドの構想を手に銀行へ通い続け、融資を申し込んだが、302回断られた。

ハリウッドスターのシルベスター・スタローンは、自身の出演と脚本をセットで映画会社に持ち込み、1000回以上断られた。

ケンタッキーフライドチキンのカーネル・サンダースは、65歳の時、オリジナルのレシピを売り込もうとアメリカ中を車で走り回り1009回断られたという。

その後の大成功は言うまでもないが、なにより65歳で新しい事業に挑んだ精神がすごい。

「失敗とは、再始動したり、新たなことを試したりするために与えられた 
 チャンスだと信じている」 カーネル・サンダース

私たちには「現状維持バイアス」という、今のままでいようとする力が働く。失敗への恐れもあるだろう。それでも挑むのに、ひとつ方法がある。

私は、失敗するのが好きだ」と、考えるといいらしい。

失敗して当たり前。失敗したらラッキー。一見、あまのじゃくな考え方にも聞こえるが、誰かにネガティブなことを言われたり、拒絶されたりしたときは、あえて喜びを表現するのだという。すると「拒絶」はあなたを支配しようとする力を失うというのだ。

よく新しいアイデアを提案する際、10人中8人が反対するケースの方が、うまくいことが多い。誰もがもろ手を挙げて賛成した場合、そのアイデアは、どこかで見聞きした既視感があるから新鮮味に欠け、ブレイクには至らない。

ネガティブ意見は、アドバイスとして感謝し、拒絶には「ちょっと早かったな…」と、思うくらいがちょうどいいのかもしれない。

沖縄出身のお笑い芸人さんが命名してくれたペンネーム/テレビ番組の企画構成5000本以上/日本脚本家連盟所属/あなたの経験・知見がパワーの源です