やっぱそうだと思った～

飲みの席でのあるあるトークテーマ「血液型」

初対面の人とちょっと話しただけで「Ａ型でしょ？でしょ？そうだと思った！」と、はしゃいでいる人がいた。な、なにを根拠に…

「サラダ取り分けているからぁ」って、なんだそれ？

先に釘を刺しておくと、血液型と性格に科学的根拠は全くない。（２０１９年現在）

日本人は、血液型での分類が大好きだ。アメリカではほとんど気にされていないというのに。

よくあるベタな診断といえば…

Ａ型（４割）　：　几帳面、神経質、頑固、保守的、努力家、気が利く
Ｏ型（３割）　：　大雑把、おおらか、いい加減、面倒見がいい、八方美人
Ｂ型（２割）　：　マイペース、行動力
ＡＢ型（１割）：　気分や、変人、計算高い、二重人格

ったく、ひどい話だ。人格まで決めつけるとは…

関係ないとわかっていても、まだ引っ張られている人がいる。自由だけど…
ただ、仕事の場に持ち出そうものならブラッドハラスメントだ。

テレビでも血液型をテーマにした特番は２０世紀で終了。２０００年代の情報番組ではエンドの占いなどで辛うじて残っていいたが、２０１５年前後には絶滅した。

とはいえ、血液型の話をすると、場持ちはする。とりあえず「Ａ型ですか？」と言っておけば、４０％の割合で当たる。確率を上げたかったら「Ａ型かＯ型でしょ？」って言っておこう！ヒット率７０％だ。

どうして日本人は血液型の話題が好きなのか？それは、帰属意識が高いから、どれかに当てはまり、仲間が見つかると安心するのだ。対人関係での不安を抑えるために持ち出すともいえる。

「出身地どこですか？」だと４７分類、「何座生まれですか？」だと１２分類。血液型は４分類だから、高い確率で仲間が見つかるんだろうな。

個人的には血液型の話題が持ち出されるとがっかりする。情報性のかけらもないし、同じ血液型がいたからって、親近感が湧くわけでもない。

型に当てはめたいなら、もっと別な括りにして欲しいと思う。

じゃんけんで最初に出すのは「グー型？」「パー型？」「チョキ型？」
目玉焼きにかけるのは「醤油型？」「ソース型？」「塩型？」
入浴は「いきなり湯船型？」「シャワーから型？」
エレベーターに乗ってまず押すボタンは「行き先階型？」「閉める型？」
夏休みの宿題は「すぐやる型？」「少しずつ型？」「８月末に一気型？」
寝る時は「布団に入って暗くする型？」「暗くしてから布団に入る型？」

こっちの方が、性格が見え隠れするから会話は広がると思う。

ところで、世界の血液型の内訳は

Ａ型：４５％
Ｏ型：４０％
Ｂ型：１１％
ＡＢ型：４％

ヨーロッパはＡ型、アジアはＢ型、アフリカはＯ型が多いという。ＡＢ型の割合が最も高いのは日本。イタリアでＡＢ型はわずか１％だという。

ブラジルやペルーは全員Ｏ型というトリビアをきいたことがあるがブラジルは移民国家だから混血が一般的で、実際は血液型にバラツキがある。ただ、アマゾンには全員Ｏ型という先住民族もいるらしい。免疫学によるとＯ型が最も病気に強いので、先住民族にＯ型が多いのは梅毒への耐性と関係しているらしい。

ゴリラは、みんなＢ型らしいがデリケートな生き物だからＡ型なんじゃね？そうそう、安倍首相はＢ型。トランプ大統領はＡ型だってさ。二人の相性はどうなんだろう？血液型じゃ、わからないだろうけど。