移動スーパーってなんだ！？

現在、私は今話題の移動スーパーの担当をしています。
新規コースの開拓と合わせ、ドライバー3名と試行錯誤を繰り返しながら、コースの売上や利益管理、たまに自分も販売に行ったりと、なんでもやっています。
ところで皆さんは、移動スーパーってなんだか知っていますか？移動スーパーとは、店舗（スーパー）の商品を車両に積み込んで、お買い物に不自由をしている地域（主に中山間部）を回りながら販売する業態です。
決まった曜日・時間・場所で販売します。
他社ですが、移動スーパーのイメージがつかみやすいので参考までに。

ドライバーも管理者も報告作業が煩雑！

ドライバーは毎日の作業として、手書きで日報と管理表を記入しています。
例えば日報では、販売拠点が12か所あれば免許証の携帯確認からはじまり、25か所も記入します。

ドライバーも大変ですが、これをまとめる私も毎日かなり手間です。

手書きだから記入漏れが多い。エクセルに打ち換えないと決まった運行時間通りに到着できているのか、休憩は取れているのかという経時変化が見えない。さらに、給油のレシート金額を毎月まとめて集計するのは特に面倒くさい作業です。

そうだ、日報をアプリにしよう！

使ったツールはGlideというアプリ開発ツールです。アプリで入力したデータがスプレッドシートまたはエクセルにそのまま反映されるという特徴をいかそうと考えました。（太字は大事なところです！）

日報から知りたいこと、集計作業に手間がかかること（運行時間・冷凍庫冷蔵庫の温度・ガソリン代）にフォーカスしたアプリを実装しました。

使い勝手を検証（本部とドライバー）

「ガソリン代をそのまま入力すると間違えて入力する可能性もあるから、画像をとってなるべく入力ミスを減らすようにしてみたら？」
「今紙で記入している項目はいったん全部入力して蓄積するデータと提出用のデータをそれぞれのフォームに仕分けるようにしてみたら？」
という意見が出ました。（なるほど）

ドライバーに使い勝手を聞いてみました。その際にカメラボタンだけ追加しました。ドライバーからはアプリの使い勝手以前に最初の第一声が「時間もないのにめんどくせー」と、けんもほろろな感じでした。入力項目は少ないのになかなか最後の入力完了までたどりつけず、毎朝入力方法の説明と不具合の聞き取りを繰り返しました。
そして、皆さんからいただいた意見を踏まえ、起動修正をはかりました。

アプリの修正前に課題を整理

ドライバーが入力した情報を各管理表とリンクさせようと考えました。アプリはなるべくボタンを選択とタップするだけの仕様に変更しました。カメラの起動などドライバーにとって、操作に戸惑うことは見送りました。

修正後のアプリ

ほぼ選択かタップするだけの仕様です。

アプリで入力された情報は各管理表へ反映されます。

ドライバーも選択とタップだけならと操作に慣れてきました！

気づきとまとめ

• はじめから気合を入れず、小さくゆる～く企画・実装することです。まわりの意見を聴きながら、アップデートすればよいと割り切ったほうが納得できる形に近づいていく気がしました。どのみち「これで完成完璧！」はありませんからね。

• まわりの人、特に実際に使う人の意見を聴くことが大事です。使われないものを人に押し付けても、それは時間の無駄です。実装→検証→修正のサイクルの積み上げをしていくうちに、「そこまでやりたいなら…」とドライバーの反応が変わっていくことを感じました。