致死率100パーセントの話
母が余命宣告受けてから死ぬってなんだろうってずっと考えてきた。
誰かが
この世があの世であの世が本当はこの世なんだ、みたいなこと言っててなるほどなぁって思った。
ちょっとあっちに遊びに行ってくるわー的な感覚で、この世に来てるとしたら、今この世にいるのはみんな単なる旅行者。
さておうち帰るかーって帰った時に、
(死ぬ時に)
辛いことはおもいださず、
あぁー楽しかったぁって思うんでしょう。
最後はやっぱうちはいいなぁって思うようになってる・・・と信じたい。
春から新しい学校、新しい職場、新しい生活拠点でって感じ?
それならワタシも経験ある。
18歳で一人暮らしするとき、ホームシックで3日後に実家に帰っちゃったけど。
まあなんとかなった。
母はガンでお腹痛い、ココが痛い、しんどいって薬や治療を続けている。
古いカラダ(乗り物)を脱ぎ捨てて、
新しい若々しいカラダにおひっこし。
ついでに住む所も人間関係もリセット。希望あらたな人生のはじまりが待ってる。
そう考えたら、単に逢えなくなるのがひたすら寂しいけれど、
だれかの子供でもお母さんでも妻でもなく、一人の人間としてまたスタートをきる。
だから死ぬってことはまた始まりなんだなと思う。
今度はもっと優しくって経済力あってお母さんだけを愛してくれて、自分のやりたいようにできるような人と結婚してね。
父のような人とは結婚しちゃダメよ。
きっと父がろくでもないひとでなかったら、私たち家族はこんなに結束しなかっただろう。
だから今も悩みの種ではあるけれど、感謝はしないと。
別な形で私たちはまた縁を繋いでいくとしか思えないから、きっとまた会える。さびしいとか思うのはちょっとの間。
そんなこと考えてます。
身近な人が死ぬ経験をまだしていないので、これは未来の話。
自分に置き換えて、これから準備したりもできるから、母をずっと見守っていきます。
次は姉妹になろうね。
お母さんは私の妹として生まれてきてね。大変だった分、私が色々とお姉ちゃんとして助けてあげたい。
私の姉がそんな感じ。
たぶん姉は前世ではワタシや、母のお母さんだったのではないかとおもっている。
前世の記憶が残ってれば、ブラッシュアップライフみたいに生き直しも出来るんだろうけど、知らないから幸せなことも沢山あるんだろうな。
母はあんまりスキンシップをとりたがらない人で、
私も似てるけれど、人と距離を取りたがる方だったから、
いまは早く顔みて、
おかーさーん!ってちっちゃくなっちゃった体をギュッてだきしめてあげたい。
きっと8階の病室からは桜が終わって
新緑の景色がみえてきてるだろうね。
おわりはなにかのはじまりで
はじまりにはおわりがある
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