39歳を迎えた稀人ハンターの宣言。

39歳の宣言。

先日も少し書いたけど、最近、「仁」というドラマにはまってしまった。現代の医師が幕末にタイムスリップしてしまうという内容で、第一弾が2009年、第二弾が2011年に放送された。

5日間ほどで全22話を見たが、幕末の志士たちと医師との交流がひたすらアツく、何度涙したかわからない。これほど胸にグッとくるドラマがあっただろうか、いや、ない。

特に医師と坂本龍馬の友情には、しびれた。そして、恥ずかしながら坂本龍馬のスケールのどでかさをこのドラマを通して初めて知った。

ドラマのなかにあった「死んでいった人たちがまた生まれてきたいと思う国にすること」「正直に生きてきた人たちが、笑って暮らせる世にすること」という坂本龍馬の台詞に胸を衝かれた。現代に生きる自分がどういう社会を望むか、その答えのように感じたからだ。

僕は頭のなかがハイパー単純なので、ドラマの影響をおもいっきり受けて、「死んでいった人たちがまた生まれてきたいと思う国にすること。正直に生きてきた人たちが、笑って暮らせる世にすること」を実現するために、自分になにができるか、真剣に考えた。

自分の生涯を懸ける使命とはなにか、ということだ。僕は坂本龍馬のようなスケールの人間ではないし、ドラマのなかの医師のように医術で誰かを救うこともできない。でも、ドラマのなかでは「それぞれ、自分のフィールドで全力を尽くす姿」が描かれていた。

自分のフィールドでできることはなにか。何時間も考えて、答えが出た。僕にできることはひとつしかない。人の物語を描くことだ。それなら、一生を懸けて「1000人の希望と挑戦の物語を伝えること」を自分の使命としよう。記事、イベント、テレビ、ラジオすべてのメディアを駆使して。

村上龍の小説「希望の国のエクソダス」のなかで、「この国には何でもある。だが希望だけがない」という文章がある。僕は現代の日本に閉塞感を感じているけど、それはまさに希望より先の見えない世界や日本、社会への諦めや失望、焦燥感が蔓延しているからだと感じる。

でも、稀人ハンターの仕事を通して出会う人たちは、暗い夜空のなかでひときわ輝く星のような存在で、希望に満ちている。稀な人だけに広い夜空に散らばっていてそれぞれは独立してるけど、眩く、周囲を明るく照らしている。

それなら、稀人ハンターである僕が光のもとをたどり、その光の物語を世に伝えていこう。

僕が書くひとつの物語を100人が読めば、1000回で10万人に希望と勇気を届けることができる。1000人が読めば100万人だ。

それがどうした、と思う人もいると思うけど、僕にはある体験がある。2008年に出した初めての著書「サッカー馬鹿、海を渡る」を読んで、実際にサッカー業界に飛び込んでくれた若者が何人かいた。なかには、アルゼンチンにサッカー留学した中学生もいたし、本当にJリーグのクラブに転職した女の子もいる。

僕が描いた物語がひとつの希望となり、誰かの背中を押すこともあるのだ。この経験があるから、自分の使命に意義とやりがいを感じている。1000人の希望と挑戦の物語を描くことで、日本のどこかで最初の一歩を踏み出してくれる人がいるだろう。そして、その人たちが新たな稀人となり、世を照らすのだ。

ここまで読んで、アホかと思う人もいるだろう。暑苦しいとうざく思う人もいるだろう。わかる。自分でもなにをそんなにアツくなってるのかと思うし、少々恥ずかしい。自覚してる。

それでもいい。もともと他人の目を気にして生きてないし、恥ずかしいことはいっぱいしてきた。まだ3歳の娘が大きくなったとき、「1000人の希望と挑戦の物語を描くことで、より良き国にしようともがいた父」のことを知って苦笑しつつほんの少しでもリスペクトしてもらえればそれでいいんだ。

39歳を駆け抜けるぜよ。

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