大学受験が終わった4年前の私へ

受験お疲れ様。きっと今日2020年2月22日は最高で最悪な日だったでしょう。でも、あなたが最後まで諦めず掴み取った合格のおかげで良い出会いがたくさんありました。本当にありがとう。
前期試験で落ちた大学から、中期合格の知らせと入学手続きの書類が届いて大喜びしましたね。両親に第一志望合格を伝えたら父親から「滑り止め校の入学金が無駄になった」と言われたのがショックだったことは4年間忘れませんでした。でも父親は言葉が不器用すぎるだけで本当に私を嫌いなわけじゃありません。それはわかってあげてください。しかもそんな父親のおかげで言葉に対して全力で向き合って考えている私がいます。何も無駄にはならないし、良い意味は後からいくらでも付け直せます。大丈夫になります。
一つだけお願いがあります。高校の教科書やワークを捨てないでください。4年後の私はバイトで空間ベクトルをやる羽目になっているのに教科書がなくて頭を抱えています。今は教科書なんて眼に入れたくないだろうけれども、それらが後々人生に使いたくなることや学び直したくなる日も来ます。嘘だと思うかもしれないけど本当です。高校の勉強は時間がなさ過ぎるし、いろんな科目を一気にやるから単にキャパオーバーしているだけで、勉強自体はじっくりやれば楽しかったりもします。勉強を手放さないで。学びがあることは素晴らしいから。学び直しはいくつになってもできます。頼むから捨てないで。
大学生活は本当に良いことも悪いこともたくさんありました。とはいえ高校時代よりもすごく自由で、生きててよかったなと思えることが増えました。ここで伝えたいことは特にないけれどもたくさん泣いて苦しんで悩んで考え続けたおかげで成長ができて、かけがえのない出会いに繋がりました。このことは紛れもなく自分の努力の成果であるから、過去の自分をしっかり誉めようと思います。えらいえらい。そしてこれからも私が私であるためにたくさん考えて成長していようと思います。たまにでいいから大きなチャレンジもできるようになりたいな。
ゴール地点に立っているみたいな顔をしているけれど、これからのことは不安でいっぱいです。内定先の会社はとてもしっかりしてるし、理念も共感できるし、上に立つ人たちの考えが素敵だし、いい大人がたくさんいます。だけど、自分が働くことに身を置けるのか、自分のやりたいことなのかがまだわかりません。内定保留されたことがずっと喉に刺さった小骨のように引っ掛かっています。社長が言うように私のいる場所じゃないのかなと何度も思います。でも、院進は選べませんでした。実家暮らしが続いてもいい、親に借金してもいいと覚悟はしたけど、父親の「勉強しているのか」という圧力をかけることを目的とした言葉に耐えられなかったのです。私もずっとその程度の理由でやめてしまうのか、と自分を責めました。でも、合わない人や環境からは逃げてもいい、逃げた先でやり直したっていいと思えるようになりました。家が恵まれていても、親と合うかどうかは別の話で、家族とはいえ他人であることはあなたがよく知っていますね。自分の人生を選ぶためにどこかのタイミングで院進したいけれどもそのタイミングも自分で決めなきゃいけません。途方もない旅に出るような気分です。こんな状態だけどとりあえずは目の前のことを一生懸命やりたいと思っています。不安は何も解決してくれませんからね。でも、自分の大好きな学問や文学を社会人になってもやり続けられる大人でありたいです。
最後になりましたが、人生に節目はあるけど終わりがあるわけじゃないなと思います。大学の勉強はとても楽しかったです。これからも勉強する人間でいたいです。改めて大学合格おめでとう。私はかなり大丈夫になれるから安心して大学生楽しんでね。

大学卒業と入社を控えた4年後の私より

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