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マッチングアプリでヤリモクに遭遇した話

離婚して以来、結婚はもうしないと決めていた。
恋愛もしないし、彼氏もいらない。

そんな決意はわずか数年で砕け散り、私はゾンビの如く起死回生し恋愛モードへと突入。前言総撤回である。
離婚を経て、人間はどんな地獄も忘れられるということを学んだ。

とりあえずマッチングアプリを入れ、色んな人にいいねを押してみた。何人かマッチングが成立したのだが、やはり怪しい人というのは違和感が半端ない。

まずは日本語がおかしい人。相手から来たメッセージに2回連続で
「褒めてくれてありがとうございます」
と入っていた。
日本語としては間違っていないが、空気的には違和感がある。お礼を言う時、「◯◯してくれて」はわざわざ言わないことの方が多い。もっと言うなら、「褒めてくれて」は「◯◯してくれて」シリーズの中でも使用頻度が絶対低い。
それを2回も言うのだから、この人は日本人じゃないな、と思った。写真もありえないぐらいイケメンだ。恐らく何もかも嘘なのだ。「恋愛したいからマッチングアプリを使う」という前提から嘘で、お金を騙し取るための詐欺だろう。

次に、生き急いでいるやつ。
色々聞いてくる割に、こちらの回答に全く興味を示さない。なぜか?最終目標の「ヤる」ことしか考えていないからだろう。多分実際に喋った暁には、話しながら相手の服を透視して裸を見ようと瞳孔が開いているはずだ。

質問!はい次の質問!次!次!次!
そろそろLINE交換しない?!

これはキャッチボールではない。バッティングセンターである。私が飛ばした回答はあっちこっちへ飛び散らかしたままだ。
違和感を感じつつ、LINEのアカウントを教えてしまった。
すると早速連絡が。
1通目は「こんばんは」
2通目は

「性欲ありますか?」
だった。

文字通り「性欲があるのか?ないのか?」に回答するならば「あり」なのだが、ここでの問いの意図は「性欲があるならエッチしませんか?」である。
すごいなと思った。いくら顔写真を見たとはいえ、今時如何様にも誤魔化せるこの時代に、見ず知らずの相手とヤル気満々。
女なら何でもいいのだろう。とても動物的だ。せめて一回会ってからと思わないのだろうか。

結局、その人はブロックしてしまった。彼のアカウントはそれ用に作ったものだったのだろうか。普段のアカウントと一緒にしていたら、もし死んだりした時家族に見られないものだろうか。
こんな記事書いてたことすら私は家族に絶対に知られたくないw

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