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終活、さてと


朝顔や夜勤明けまで萎むなよ


もうひと月ほど前になるかしら、「ボクらの時代」に出演されていた泉ピン子さんや内館牧子さん、天童よしみさんの対話の面白さといったら、何度でも出演して欲しいです。

自分の好きに拘り、好きなことをやってきた彼女たち、まさかあれほど終活に無頓着とは思いもしませんでした。

世間の終活の流れに乗ろうとして、泉ピン子さんも片付けをしたそうですが、すぐに昔の思い出に浸ってしまい、余計に散らかった、みたいな話をしていました。

そこで至った結論が「終活はしない」ということだったようです。

たとえ自分の好きなもの、宝物でも、他人にとっては単なるごみでしかない、だから、思い切り捨ててもらって構わないと。

なんて潔くて、気持ちのいい終活だろう!と妙に感心しました。

のこした者勝ち、みたいな迷惑千万な終活かもしれませんが、処分費用をのこしておいてあげたらいいんとちゃうかしら。

死んでしまった後なら、「きゃ~、それは彼との大切な思い出の品だから捨てちゃダメ」なんて言えません。

過去の思い出に浸るのが好きなら、ゆっくりゆっくり終活もいいかもしれません。そんな終活の時間がその後の生き方の支えになるのかもしれません。

でも、あまり思い出に浸るのが好きではないタイプ、バッサバッサと処分されても呪いの言葉を言わない自信があるなら、「この金で処分をお願いします」と遺言を残しておけばいいでしょう。

「好きにしいや」と甥っこや姪っこに遺言を残しておくつもりのわたしです。

迷惑を掛けない終活も大切かもしれません。でも、色を付けた迷惑料さえ添えておけば、遺族も喜んで片付けをしてくれるでしょう。

いや、あまりにも嫌われすぎて、見棄てられたらどうしよう。

なんて、死んでしまえば、文句の言いようもないですし、もし、あの世で再会することがあれば、あの世の先輩として虐めて、いや、可愛がってやろうではないか。

と言うことで、エンディングノートを買うか迷ったこともありますが、浮いた金でランチでも食べますか。

自分の好き、拘り、まだまだ捨てる必要ないよね。ということで、また10年くらいしたら終活を考えてみるとしよう。


「星合の夜はデートと決めてるの」