見出し画像

渋谷は「谷」~『写真集 CRP FOTO SHIBUYA TOKYO JUN.2023 BY KOBE HEART FOTO CLUB 14 photographers』(横木安良夫+13 Photographers)~

noteで相互フォローしている♭のぶさんが、13 Photographersのお一人として参加されている『写真集 CRP FOTO SHIBUYA TOKYO JUN.2023 BY KOBE HEART FOTO CLUB 14 photographers』を拝見しました。

↑Kindle版のみです。Kindle Unlimited会員の方は、無料でご覧いただけます。


Kindleで写真集を購入し、観るという経験自体が初めてでしたが、写真集と言えば紙質の関係でかさばるものなので、デジタルで所有するのは悪くありません。

以下、五月雨式の感想です。


1枚1枚の写真に、あえて題名もキャプションもつけていないのが良いです。文字があると、そちらに気を取られてしまうので、写真のみに集中できます。


自分の友達や、店先のテレビに映っている有名人の写真を撮っている人の姿を撮っている写真が何枚かありましたが、入れ子構造という感じで、面白かったです。


スナップシューティングという手法で、たまたま遭遇した街頭の風景を撮っているはずなのに、ちゃんとポーズを撮ってもらっているように見えるのが、興味深いです。フォトグラファーの方々が、良い一瞬を見逃さずに撮っているから、作品として完成しているのでしょう。


渋谷らしい都会の風景を撮っている作品が大半な中、開発から取り残されたようなエリアや、渋谷の中に隠れている昔ながらの日本を思わせる風景を撮った写真があるのが、良いです。よく見つけたな、と思いました。一番印象的だったのは、渋谷が「谷」であることを再認識させてくれた、暗渠から地上に顔を出した渋谷川が写っている写真です。でも笠地蔵のように、お地蔵さんが並んでいる写真も良かったな。


カラーも良いけど、一部入っている白黒写真の味わい深さに、はっとさせられました。


見出し画像には「みんなのフォトギャラリー」から、カメラの写真をお借りいたしました。




この記事が参加している募集

読書感想文

記事の内容が、お役に立てれば幸いです。頂いたサポートは、記事を書くための書籍の購入代や映画のチケット代などの軍資金として、ありがたく使わせていただきます。