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真理Laboratory14 ~ホモサピエンス、人類の繁栄発展~

久しぶりのブログ更新です。
今までの話も加えながら人類の繁栄発展の話しを進めて行きます。
研究解明されている話や周知の事実と、私の考えを区別するために、私の考えは(推測したこと)と明記します。


現人類にネアンデルタール人の遺伝子が存在していることは、近年の研究で明らかになりました。
アフリカ大陸にいたホモサピエンスの一部は、ヨーロッパに渡りネアンデルタール人と交配しました。
ネアンデルタール人とホモサピエンスは違う人種でしたが子を残し、その子供達がまた子を残し、現人類へと命を繋げて行きました。
現人類の祖先は、アフリカ大陸のホモサピエンスと、さまざまな人種と交配したホモサピエンスによって成り立っています。

人類の繁栄と発展について(推測したこと)

1.ヨーロッパ大陸へ渡ったホモサピエンスに起きたこと

ヨーロッパ大陸へ渡ったホモサピエンスと、アフリカ大陸に残ったホモサピエンスの繁栄発展には大きな違いがあります。
今回はこの話しからスタートさせていただきます。

ヨーロッパ大陸に渡ったホモサピエンスの集団は、ネアンデルタール人と交配しました。
交配後は、ネアンデルタール人が持つ忘れない脳(情報を保存できる脳)が遺伝した子供と、ホモサピエンスが持つ忘れる脳(情報の上書き更新ができる脳)が遺伝した子供が誕生していきました。
人類は同種内に、二種の脳を持つことができました。
(2話と6話をお読みください 
お時間のある方は7話もお読みください)

遥か何万年も前に、ネアンデルタール人とホモサピエンスが交配したことで、人類は同じ種内に情報の保存ができる脳とその情報を上書き更新する脳が揃う動物へと変貌を遂げました。
同種内で二種の脳が存在する現象は、他の動物にはありません。

人類の祖先達は二種の脳が揃うと、それまで少数だった集団を数十人から数百人、さらに数千人へと巨大化していきました。
現人類はさらに集団を巨大化させ、その集団を国と名付けました。
二種の脳が揃った場合、集団の巨大化は情報収集能力を上げ、集団の生存率を高くし、生活が充実します。

脱線かもしれませんが、
人類以外の動物も同じ種で二種の脳が存在すれば、生存に必要な情報収集のため大きな集団をつくり出すでしょう。
繁栄発展の速度は、脳の体積に比例するでしょうが、動物は人類とは違う身体能力があるので、人類が想像できないような繁栄発展をする可能性があります。

例えばですが、チンパンジーが二種の脳を持つことになった場合……
脳の大きさや知能が現状と同じであっても、現在より多くの情報を扱えるようになります。
情報の保存と更新がスタートするからです。
ゆっくりですが有益な情報を今までより多く共有できるようになります。
同じ種で二種類の脳を持ち、有益な情報を大量に手にすることできれば、個人の能力だけに比重を置かず、集団を形成するでしょう。
そして、巨大な協力の仕組みをつくりだすでしょう。
さらに、人類を真似ることが地球上で最も良いことだとチンパンジーが認識すれば、時間は要すでしょうが映画『猿の惑星』が誕生します。

二種の脳は現時点では、人類だけが所有している能力です。
人類が地球上に現在のように繁栄発展した「大きな要因」と言えます。


2.アフリカ大陸に残ったホモサピエンス

ここからは、アフリカ大陸に残ったホモサピエンスの話しをします。
彼らは、ネアンデルタール人(忘れない脳の持ち主)と交配せず、近代まで忘れる脳だけの集団で繁栄発展して来ました。
アフリカ大陸に残ったホモサピエンスの脳もヨーロッパに渡ったホモサピエンスと同じ高い知能を持っていました。
アフリカ大陸に残ったホモサピエンは他の動物より高い知能を持っていますから、繁栄発展することができました。
しかし、忘れる脳だけの繁栄発展なので、ヨーロッパやアジアの繁栄発展とは全く違うものになりました。
短期間で高度な文明を築くことや、地域を問わず新たな土地へ進出し爆発的な人口増加をすることはありませんでした。
その理由は、忘れる脳だけでは扱える情報量が不安定になってしまうからです。
アフリカ大陸に残ったホモサピエンスも、高い知能を持っていて、他の動物よりもたくさんの情報を収集できます。
しかし忘れる脳の性質から、収集後の情報を正確に蓄積することが難しくなります。
近代のような繁栄発展には、膨大な情報を正確に保存し最新状態に更新することが必要になります。
情報収集しても正確な情報の保存が難しい忘れる脳だけの集団では、繁栄発展に時間を要してしまうのです。

ヨーロッパに渡ったホモサピエンスは、ネアンデルタール人と交配後、他の動物に見ることができない計画的な農業の発展や緻密な機械を導入した産業革命起こして行きます。
二種の脳で膨大な情報を得た祖先達は、衣食住の充実や、健康を維持する医療なども次々発展させることができました。

ネアンデルタール人達は遠い昔に絶滅してしまいました。
数百年単位の気候変動には、彼らも数十から数百世代を経ることで対応できたと思います。
しかし、同世代内や数世代での激しい気候変動には同じ生活ができないことに大きなストレスを受け、死を迎えた者も多かったと思います。
忘れない脳だけの集団は、同じ生活を繰り返すこと、それを何万年でも続けることができます。
しかし彼らは、自身を取り巻く環境が急激に変化したとき、新しい情報をすぐに取り入れ、生活に多様な変化をもたらすことはできない脳を持っていたのです。

同じ種に性質の違う脳が揃わなければ、現人類は存在しなかった可能性があります。
人類の繁栄発展には、他にも二つの要因があると考えています。
次の更新は、その二つの要因についてお話しさせていただきます。

2015年から「脳」のことを考え始めました。ブログは1話から順番に読むことをオススメします。お時間忙しい方は14話から読んでみてください。