支配者が居らずとも球技大会があればー読書メモ:スティーブン・ミズン著『渇きの考古学』

令和元年の東京の夏。連日暑い日が続き、喉が渇く。

 我々人類は毎日水を飲む。丸一日水を飲まないだけでも、私達の体調は大きなダメージを受ける。

 日本の都市に暮らしていると、水道の蛇口をひねれば安全に飲める水が「湯水のごとく」流れ出す。この恵まれた環境は長い人類の歴史から見れば驚異的なものといえる。

生きるための水

 人類は太古から水を飲み続けてきた。
 特に、定住し農耕牧畜を行うようになる

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本日のお薦め文献はデヴィッド・ルイス=ウィリアムズ 『洞窟のなかの心』
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サピエンス全史から妄想あれこれ(4)

ハラリ氏のまとめるチカラは勉強になる・・・でも

 サピエンス全史の前半では、ホモ・サピエンスだけに起こった認知革命(7万年前から3万年前に見られた新しい思考と意思疎通の方法の登場)が、その後の急激な勢力拡大になったことが一大テーマとなっている。
 認知革命によって、ホモ・サピエンスは全世界に進出し、他の人類種を駆逐した可能性が高く、ともかくも、認知革命により唯一生き残った人類種となったところが重

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戦争論-文明・文化

100分de名著から「戦争論」を述べていきたい。第1回は近代的戦争の誕生。著者は人類学者のロジェ・カイヨワ(1913年~1978年)、講師は東京外大名誉教授で哲学者の西谷修氏。ここはTVの流れに乗るべきかも知れないが、私は私の道で出合えた多くの想いを載せたいと思っている。

あなたは力を付けて鰯玉の最奥へ隠れたいと思うかも知れないし、大方の人も恐らくはあなたと同じ感覚だろうな‥こう書かれた記事にム

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クリスチャン・ボルタンスキー回顧展 Lifetime @国立新美術館

この感じ、知ってる。

国立新美術館で開催中のクリスチャン・ボルタンスキー回顧展「Lifetime」の展示でのメイン一室ともいえる撮影不可の大きな展示空間での作品を観ながら、そう感じた。

それはフランスの大聖堂の地下にあるクリプトの雰囲気そっくりだった。
地下礼拝堂でもあり、地下墓所でもあるクリプト。あのすこし恐怖感を感じるクリプト内部に入ったときの雰囲気に、ボルタンスキーのメイン展示空間の雰囲

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イメージ人類学/ハンス・ベルティンク

僕らはきっと実際の物事を見ているより、イメージを見ている方が多い。

そう思うのは、単にスマホやPC、テレビの画面に映し出された静止画や動画に目を向けている時間が長いからというだけではない。街にさまざまなグラフィック広告があふれかえっているというからというのでもない。
そもそも、実際目の前に人間やその他さまざまな物事があっても、果たして僕らは本当にそれらの実在のものに目を向けているのだろうか?と思

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サピエンス全史から妄想あれこれ(3)

ハラリ氏の徹底した「standing on the shoulders of giants」の姿勢

 ユヴァル・ノア・ハラリ氏は人類の歴史に関するあらゆる分野の研究成果を学び、巨人の肩に乗って自身の独自の壮大な歴史観を展開している。ハラリ氏の姿勢はまさにstanding on the shoulders of giantsを地で行っている。
 第1章「認知革命」第2章「農業革命」には、一般人にと

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サピエンス全史から妄想あれこれ(2)

ご本家の人類学者の方はこの本がベストセラーになったことをどう思っているかな?

 「サピエンス全史」はある意味大衆向けの著作、どこからどこまでが著者のオリジナルの主張か?は問題ではない。出典の原文の紹介引用のような記述をしていない。ただし、参考文献の記載はありルールを外しているわけではない。研究論文ではないのだからこれで十分ではある。引用を文中に入れればこむつかしい表現になるところ、読み易さが重視

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肖像に話しかけて

不在の者の代理としてのメディア。

ハンス・ベルティンクは『イメージ人類学』で、死者の代理として、その人のイメージを再現する太古のメディアの意味について書いている。

メディアには、死者崇拝という太古の範型が存在する。死者は失った身体を像と交換し、生者たちのあいだにとどまる。このような交換によって実現される死者の現前はただ像においてのみ可能であり、イメージ・メディアは死とイメージとの象徴的交換

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禁酒論(あと一週間で酒断ち四十九日)

6月22日に体調を崩し、1週間の入院を経て、約6週間がたった。その間、お酒を呑んでいない。一滴も。

お酒を呑み始めてからというもの、ここまでお酒を呑まない期間が続いたのは初めてである。一人で家で呑むほど、お酒が好きなわけではないが、仲の良い4人ぐらいで呑みに行くのはとても楽しいので、週に3~4回は飲酒していた。
お酒を呑まない期間が続くと、お酒を呑まない状態で、お酒を呑んでいる人を見る機会が多く

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真理Laboratory14 ~ホモサピエンス、人類の繁栄発展~

久しぶりのブログ更新です。
今までの話も加えながら人類の繁栄発展の話しを進めて行きます。
研究解明されている話や周知の事実と、私の考えを区別するために、私の考えは(推測したこと)と明記します。

現人類にネアンデルタール人の遺伝子が存在していることは、近年の研究で明らかになりました。
アフリカ大陸にいたホモサピエンスの一部は、ヨーロッパに渡りネアンデルタール人と交配しました。
ネアンデルタール人と

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