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私たちは、小さく生まれ小さく死ぬ ~死にソフトランディング~ part2 文:鈴木まり

2023年12月27日
文:鈴木まり(日本女性ヘルスケア協会長)

今年は随分各業界の重鎮たちが虹を渡った年でもありました。

生命は永遠ではなく、
このようにして太古の昔から私たち地球上の生物は世代交代をしてきました。
そう頭で理解していても、長く一緒に過ごした分、思い出や思い入れが多く寂しく悲しくなるものです。

この人間の「弔う心」というのも生物としての進化のひとつなのかもしれません。


これまで私は、
40代で肺がん闘病を経て他界した父、
介護職時代の患者さんたちの看取りなど、
若い頃から「死」というものが間近に感じられる環境に身をおいていました。

皆さんの「死」と直面する度に感じることのひとつが、
生き物というのは、「小さく生まれ、小さく死んでいく」ということです。

私たち生き物は、事故死や突然死でない限り、
少しずつ小さく小さくなって死へ歩んでいくのです。

「歳をとると背が縮む」というのは周知の通りですが、
老年期以降ご病気や老衰の際には2周りも3周りも小さくなっていくものなのです。

私たちはその変化を必ず受け入れていかなければなりません。

今月も、先月からのシリーズ
死にソフトランディング」をテーマにお届け致します。

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