1人の時間がいる人といらない人

旦那がポツリと言った。

「1人の時間がほしい…やっぱりなんでもない」

育休で毎日家に妻と赤ちゃんと過ごしている。

夫婦仲はいいし、子供は健康でかわいい。
他に何を望むの?

と自分に言い聞かせているのが手に取るように分かった。

育休なんだから、赤ちゃんがいるんだから、自分の用事で外出したり、やりたいことを優先してはいけない気がするのだろう。

彼は元々1人時間を楽しく過ごせるタイプだった。趣味のバイクや車をカスタムし磨き上げ、遠出する。ゲームしたり映画見たり、家でも忙しい。

赤ちゃんと暮らす今は、赤ちゃんのリズムでお世話をして、空いた時間で自分の好きなことをするしかない。

自分の時間がなくなると、本当の自分ってどんな人だったっけ、幸せってなんだったっけ、となるのだろう。


私は彼とは違い、1人の時間なんていらない。
5人家族に生まれ育ったから、音のしない家が落ち着かないのだ。

1人だと自分がいる意味なんてないのではないかと思う。今ここにいようがいまいが、誰も気づかないのだから。

家族といる今が幸せだから、いつか子供が巣立ち、旦那とお別れする日が来ることを思うと胸が苦しくなる。
いつか来てしまう、1人で過ごす日のために、家族と過ごすこの景色を目に焼き付けておかないとと考えながら過ごしているほど。

1人の時間なんかいらない。

と言うけれど、全てを誰かと共有したいわけじゃない。私にも旦那にも言っていない、自分だけの楽しみや夢はある。
このnoteや、日記や、憧れの仕事など。

1人の時間。

過ごし方や感じ方は人それぞれだけど、自分の世界を保つために必要な時間なのだろう。

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