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Withじゃない。Afterでもない。Anotherでいきたいと思うんだけど、それでどうよ?

頭のいいヒトだと思ってたのに
対コロナになるといきなりヒスった文章になる知人
見ると疲れてしまうから月単位でミュートにしてた

二度目のミュートが外れた今日
未だにヒスってるのを見て気がついた
そうか。すごく怖いんだ
だから大したことないって必死で叫んでいるんだ

気がついてしまったら
今度はその焦燥ぶりが見えてきてしまって
手を差し伸べようとしても多分これ
自分は大丈夫ですと拒否されるだろうことも見えてしまって。

いや。実際にはそんなことはないかもしれないけど。
でも、なんとなく引き攣った表情で
一生懸命アゴをあげてまで見下ろす視線をつくって。
震える寸前の声で「結構です。何の問題もありませんから」って。
問題ありませんから、って。言いそうな気がして。

わずかな間、そのヒトのわななきに想いを寄せた後、
結局、また私は一か月間のミュートを選んだ。

目に見えないものは怖い。
でもきっと、何よりも怖いのは。
コツコツを積み上げて作った「成功」を裏付けにした
ヒトカドノ人物タル自分への自負と自信が崩れていくこと。

正直にいうと今までの人生において
コツコツした努力なんて、した覚えがない私には
それが崩れてしまう恐慌も想像でしかないのだけれど。

今。世界中にきっと、私が思うあのヒトと同じように
崩壊の前日、境界の線上で
音にならない悲鳴を抱えて、立ちすくんでるヒトたちがいる

そこから
どんな手を打てば
失ったもの、失いかけたものを
取り戻せるのだろう


長い長い間。およそ人生の半分にもなろうかという間。
私と私のチームは、社会とのつながりを出来るだけ細くして
他人の干渉も影響も受けない空間を小さく共有してきた。

でも。今や。

コロナのせいで私たちの快適な場所は、
オノボリサンで溢れ、騒音と不躾さで溢れて、
このままではとてもじゃないけど住めない。
慣れない場所で人々は癇癪を起こし、それは伝染して膨れ上がる
集団の中でフラストレーションが呻りをあげる時
矛先はかならず、些細で分かりやすいものに叩きつけられる

ここから
どんな道をえらべば
外れたタガを取り戻せるのだろう


うん・・・。可能かどうかは別にして
まぁ・・・、一番はやい解決は最小単位に戻るコト
そう結論した私と私のチームは、ひと足先に細から小へと舵を切った

「ご無事で」
「あなたも」
こんな挨拶が普通になってきている世の中で。

世界の阿鼻叫喚に巻き込まれる前に
目の前のそのヒトが壊れ始める前に
もしも怖いと思っているなら探して欲しい
貴方の安全なミニマムは貴方にしか見えない


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