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24 地雷復(ちらいふく)

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24.地雷復カードsmallest

~ 戻る時、同じ事を繰り返し、復帰、回復、復活、再出発の時、 ~

− 一陽来復の象 ~ 春気蘇り、小さな希望の芽吹が現れる −

卦辞:復、亨。出入无疾、朋來无咎。反復其道、七日來復。利有攸往。(ふくはとおる。しゅつにゅうやまいなく、ともきたりてとがなし。そのみちにはんぷくし、なのかにしてきたりかえる。ゆくところあるによろし)

☆彖伝:彖曰、復亨、剛反也。動而以順行。是以出入无疾、朋來无咎。反復其道、七日來復、天行也。利有攸往、剛長也。復其見天地之心乎。(たんにいわく、ふくはとおるとは、ごうかえればなり。うごきてじゅんをもっていく。ここをもってしゅつにゅう、やまいなく、ともみたりてとがなし。そのみちにはんぷくし、なのかにしてきたりかえるとは、てこうなり。ゆくところあるによろしとは、ごうちょうずればなり。ふくはそれてんちのこころをみるか。)

☆大象伝:象曰、雷在地中復。先王以至日閉關、商旅不行、后不省方。(しょうにいわく、らい、ちちゅうにあるはふくなり。せんのうもってしじつにせきをとじ、しょうりょ、ゆかず。きみほうをかえりみず。)

キーワード:
消長卦、一陽五陰の卦、再来、再婚、回復、再建、修復、復帰、循環、上り進む、希望の芽、転機、復縁 など

☆序卦伝:「物不可以終盡,剝窮上反下,故受之以復。(物は以ってつくるに終わる可からず。剥すること上に窮まれば下に反る。故に之を受くるに復を以ってす。)」
剥の卦の次に復の卦があります。剥の卦は、物が剥ぎ取られて尽きてしまおとしている卦で、時節では9月(旧暦)の卦になります。陰気が甚だしく盛んで、陽気は卦の上爻にほんの少し残っています。世の中を例にしますと、下層の階級は困窮の極に達し、中層階級がなくなり、上層階級がほんの僅かばかり残っている時代で、この上層階級もなくなってしまう情態です。ところが世の中の物事といいますのはいつまでも剥ぎ尽くされる情態であることはなく、剥ぎ取られ頂点まで窮まると、直ちに一番下に反って来て、極下層のところに一陽が生じます。ですので剥の卦の次に、復の卦があるのです。 復の卦は、陽気が下に反って来た卦であって、時節でいいますと11月(旧暦)の冬至に当たります。(この時期、易者は冬至占をしますね)世の中が下層社会から困窮しはじめ、中層も困窮し、次に上層も困窮し、滅亡してしまうと、下層階級から自力更生が始まります。陰が窮まった時といいますのは根本から改革をして行かなければならず、下層階級、社会の根底の階級から積み上げて行くのです。周易の見方では、このように見て行きます。(但し下層階級=貧民窟という意味ではありません)

★解説&運勢★

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