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28 沢風大過 (たくふうたいか)

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28.沢風大過カードsmallest

~ 荷が重過ぎる、分不相応、不均衡 

− 重荷の象 ~ 過ぎたるは猶及ばざるが如し −

☆卦辞:大過 、棟撓。利有攸往。亨。(たいかは、むなぎたわむ。いくところあるによろし。とおる。)

☆彖伝:彖曰。大過、大者過也。棟橈、本末弱也。剛過而中、巽而説行。利有攸往、乃亨。大過之時大矣哉。(たんにいわく、たいかはだいなるものすぐるなり。むなぎたわむとは、ほんまつよわければなり。ごうすぎたれどもちゅうし、したがいてよろこびてゆく。ゆくところあるによろし。すなわちとおる。たいかのときはおおいなるかな。)

☆大象伝:象曰。澤滅木大過。君子以獨立不懼、遯世无悶。(しょうにいわく、さわきをめっするはたいかなり。くんしもってどくりつしておそれず、よをのがれてもだゆるなし。)

キーワード:
大坎の似象、洪水の象、大に過ぎる、くい違い、行き違い、アンバランス、過失、過労、忍耐、出費が多い、耐えがたいストレス、常識を超えた問題、過剰、大いに延期、覆る、 など

☆序卦伝:「不養則不可動,故受之以大過。(養わざれば則ち動く可からず、故に之を受くるに大過を以ってす。)」
頤の卦の次に大過の卦があります。養わなければ動く事はできず、大いに養う時には大いに動く事となり、大いに人に過ぎた事を行う事ができます。大いに人に過ぎたる事は、大いなる養から出て来るのです。ですので頤の次に大過の卦があるのです。大過はその名の通り、大いに過ぎる、大いなるものが過ぎる、という、二つの意味に解釈します。今は、大いに過ぎる、大いに人に過ぎる、と言う意味に解釈して読んでみました。(経文の六十四卦の意味と、序卦伝の意味とでは、少し違いがあるようにみえる時もありますが、それは全く違う、調和していないというものでもないのです。以下、少しずつ解説して行けましたならと思っています。)

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