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これからの時代を生きていく上で求められるもの×maria@home

いつもmaria@home(マリアアットホーム)をご利用いただき、ありがとうございます。

カリキュラム作成担当の合志と申します。私は教員として働いた後、海外で教育関係のボランティアをしていました。新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大に伴い任期の途中で帰国した後、マリアに携わることになり今に至ります。コロナは人々の生活に大きな変化をもたらしましたが、コロナ禍を通じて教育の仕事に携わってきた者としてコロナ禍を通じて考えていることを記したいと思います。


これからの時代を生きていくために

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コロナ前も時代に合わせた教育をつくりだすべく教育改革が行われていて、実際に教育現場にいたときも、教育をとりまく環境は徐々に変化していることを感じていました。しかし、コロナ時代に突入しそのスピードはとても速くなり、時代に合わせて求められるスキルは変化していくんだということを、より強く実感しました。

人それぞれどんな力を活かして生きていくかは異なりますが、特に下に述べる2つのスキルは、これまでよりも重要になっていると思います。


① 知識基盤社会を生きる上で求められる「コミュニケーション力」

2011年にアメリカの研究者キャシー・デビッドソン氏が「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」と語ったことが話題になりました。当時は衝撃的なニュースでしたが、あれから10年が経ち、そうなる未来は不思議なものではなくなりました。

AI技術に代替される職業があり、これからも残り続けるのは、人間にしかできないこと。その社会では、自分の考えと他の人の考えをすりあわせて、最適解を導き出す、コミュニケーション力が求められるそうです。(AI vs. 教科書の読めない子どもたち 新井紀子著 東洋経済新報社 参照)


② 時代の変化に対応し続けるための柔軟性

コロナによって、人と人との間の物理的な距離が開きました。人と会うこと、遠出をすることなど、これまでできていたことが簡単にできなくなり、それまでの常識と思われていたことが覆った2020年でしたが、覆った分だけ世界の常識やニーズも変わったこと、そしてこれからも変わっていくということを実感する機会だったと思います。

教育についても同じで、インターネットを利用した教育環境は進化していますし、それに対する抵抗感がなくなった人もとても多いと思います。状況に応じて、常識や考え方、環境は変わっていくものだと思います。状況に応じて、考えや意識を変える柔軟性をもつことで、これからも生きていく上で直面するであろう不測の事態に対応できるのだと思いました。



Mariaをつくっていく上での思い

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私は「それぞれの人がそれぞれの価値観で『幸せな人生を送るためには』をゴールに品質の高い教育を追求し続ける」というmaria@homeの理念がとても好きです。
人にはそれぞれの幸せがあり、それぞれの価値観での幸せな人生を目指していて、「人より優れている」や「こんなことができない自分はだめだ」となるような、何かと比較した上での幸せを求めていないところに温かみを感じ、またこれからの教育で強く意識される考えだと思うからです。

マリアを使ってくださる子どもたちには、

・こんなことに興味があるんだ!という自分に対する気づき
・新しいことを知る喜び
・自分の考えを練ること
・自分の考えたことを表現すること

を楽しんだり面白がったりしながら使ってくれたらいいなと考えて、アプリの中身をつくっています。また、マリアを繰り返し使っていくことで、上で述べたようなこれからの時代を生きていく上で求められるスキルを身につけ、確固たる自分を築くための一助になれたらうれしいです。

 情報化やボーダレス化が進んだ社会では、あふれるほどの情報や多様な価値観が存在します。だから、学びの選択肢として学校教育の他に様々な学びへの意欲を叶えられる場所がたくさんあったら良いなと思います。

マリアもその選択肢の一つとして、多くの皆様に楽しんでいただけるように、コンテンツを充実させていきたいと思います。

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