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《詩》- 熱 - vol.46



僕の腕の中で
瞳が揺れて


僕達は傷を癒す様に
触れ合って
微笑みあって


薄紅に染めた頬がつやめいて
誘う瞳が憎らしいほど
僕を狂わせる


軋むベッドに
火照る躰を投げ出し
持て余す熱を
冷えたシーツに滑らせる


君を欲しがって
僕を欲しがって


君を抱いて
僕を抱いて


しなやかにうね
透き通る柔肌はなまめかしく
僕をほてらせる


君が触れたそこここから
感電する様な
痺れが走る


せ返るような
甘くかぐわしい君の首元に顔をうずめると
僕の脳を惑わせる


焦点も定まらず
ただ指先は
無意識に君の肌をなぞり
緩やかな躰を這う


激しい衝動に
啼いた君の艶声つやごえ
耳を刺激して

おさまらない熱情は
扇情的な君のせいで
切ないほど弾ける


何処まで行けば
この愛を
止められるのか

僕にも分からない
 
 
熱を帯びたままのこの躰が
残り香に君を求め


ただ愛しさだけが

鼓動の奥に膨らんでゆく


- 熱 -




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