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ワーホリでのカナダ入国に必要なジョブオファーレターについて(サンプルあり)

2020年5月8日より、ワーキングホリデーでカナダに入国する場合には雇用先からのジョブオファーが必要になりました。これはCOVID-19による入国制限の一環で、カナダ政府から中止や変更などの発表があるまでは継続されます。

先日、BC州の日系企業から「ワーキングホリデーでカナダに来る人を採用したので、入国審査に必要なジョブオファーレターを作成してほしい」という依頼を受けました。レターの作成にあたって、今回の入国制限は一時的な措置ということもあり、インターネット上にはあまり情報がないことに気付きました。そのため、これからワーキングホリデーでカナダに渡航しようと考えている方、または日本からワーキングホリデーでカナダに来る人を雇用したいと考えている方の参考になればと思い、ジョブオファーレターに記載する必要がある項目とサンプルを公開します。

ジョブオファーレターとは何か

ジョブオファーレター(またはオファーレター)とは、労働条件を記載した正式な採用通知書のことです。入国審査時にジョブオファーレターの提示が求められるかどうかは、担当の入国審査官によって異なる可能性があります。しかし、カナダ政府のサイトには、入国にはジョブオファーが記載された書面が必要と明記されていますので、提示を求められても困らないようにジョブオファーレターを用意しておきましょう。

ジョブオファーレターに記載する内容

通常のジョブオファーレターには、業務内容、肩書、業務開始日、賃金などの雇用条件を記載します。

ワーキングホリデーでカナダに入国する際に必要なジョブオファーレターには、その他に「雇用先のビジネスがパンデミック中でも営業を継続していること」と「カナダ入国後14日間の自己隔離後に業務を開始すること」の2点を明記する必要があります。

このうち「パンデミック中でも営業を継続している」という点は、Essential Work*として認定されている以外の業種でも問題ないようです。

*BC州のEssential Work一覧はこちらから確認できます。

ジョブオファーレターの形式

ジョブオファーレターにはさまざまな形式があります。一般的には、雇用条件を記載して、その条件で働くことに合意する場合は候補者が署名をする形式がよく使用されています。他にも、雇用条件を候補者にメールで送信し、候補者から合意の返信があれば、それをジョブオファーレターの代わりに使用することもできます。

今回はオファーレターの控えを印刷して入国審査時に提示することを想定していましたので、入国審査官が確認しやすいよう1ページで収まるように体裁を整えて、労使双方が署名する形式のオファーレターを作成しました。

ジョブオファーレターのサンプル

以下から実際に入国審査で使用されたジョブオファーレターを基に作成したサンプルのPDFがダウンロードできます。個人が特定できる情報は架空の情報に書き換えています。

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