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2020年GUCCI,TWINSETを例としたイタリアファッションと経済の変化について。

インスタから飛んで来て下さった方、有難う御座います。

なかなか、インスタグラムで僕はいつも長い文章を書きますがこれはもう入らないしカットしたくない事が多すぎて。

ですので、ナレッジシェアをしたいと思いました。

イタリアの経済の記事からの抜粋と僕の考察を混ぜた記事にします。

まず、記事の見出しは<SECOND HANDS>と書かれてました。

つまり、「中古市場」という事です。

日本は、中古市場は昔からありますよね。40歳の僕が小さい時にも

すでにリサイクルショップなどリサイクルについての意識は昔からありました。

「質屋」という概念から来てるのかと思いますが、、もしかしたらもっと古くから

あるかもしれませんね、ここの部分は割愛したいと思います。


さて、このSECOND HANDS

イタリアでは「中古」という概念は偏見の目で見られてきました。

イタリア料理にしてもフレッシュ、鮮度の良いものを好んで来たイタリア人ですから古いものって絶対無理なんだろうな〜という住んでて感じた感覚もあります。

とりわけ、衣類に関して言えば絶対NOです。

それが、このコロナによって経済が圧迫された事で日本もどんどん変わってますが

イタリアの第一産業であるファッションでも起こってる事柄が今回の記事になります。

僕はファッションの勉強をしにミラノの大学院含め3年ほど住んでました。行き先を決める時に、ファッションが第一産業になってる国に行きたいと思って該当したのがイタリアでした。

今、ほんと行って良かったと思ってます。僕の後にどれだけの人がイタリアのファッションデザイナーでなく、ビジネスマネジメントなどを勉強しに行ってるか?ほとんど、僕のランジェリーという境遇を含めたら皆無だと思うのです。

その個性をどんどん40歳を皮切りに深めていきたいと思い調べてまず当たった変化

脱線しました。。。。

さて、この中古文化、イタリアで2019年から徐々に実は始まってました。

その1番手に上がるのが、僕が日本に持ってきたTWINSETです。

ランジェリーブランドでなく元々がフィオルッチというブランドから派生した

イタリアミラノのファッションブランドです。

ヨーロッパに何百のブティックを展開してるメガブランドです。

そのTWINSETとリーバイス、GUCCIの3つを取り上げます。


そもそも、ファッションでアメリカでも注目されてた問題が

環境問題と、服の作りすぎの問題。

これは、ファストファッションが世界中に広がって地球を食い潰して20年経ってやっと気づいた、ファッションの罪です。

いい事ばかり考えてどんどん地球を汚してるのですから。

最近、サスティナブルとかエシカルとか言われててどんどんファッションブランドも変わってきました。

まず、ファストファッションはこれから無店舗型が増えてどんどん広大な売り場のお店がなくなるでしょう。

でもそれではサイクルに対しての有効的なアプローチとは思えない。

H&Mが以前、販促を促す為にマーケティングとしてカウンターの横にリサイクルコーナーを作り、割引券と引き換えに販促を促した例があります。これも根本的には環境へのアプローチとしては弱い。 でもこれはシェアーオブクローゼットで自分たちのシェアの中で回転させるという技で上手いなと思いましたが。


で、、ですね。

イタリアにおいては、、、もう、イタリア人て頑固でね。

デニムが流行った時もイタリア人は最後までデニムを履かなかったし奴隷のようで嫌だとか言ってね、コーラが流行った時はあんな泥水のようなもの飲めるか、、とかね。イタリアンプライドがあるんです。

そんなイタリア人はもう、洋服で中古なんて絶対NOですよ。それが、2019年から徐々に変わり20年のこのコロナで考えが変わり、偏見はなくなりました。この市場はイタリアのGDPで1.3%になり、中古市場は前年から33%アップの約240億ユーロになります。ファッションブランド側もコロナを機に1から見直し、再出発の空気を出してる。

日本語で言う「足るを知る」

やっとファッションが動き出しました。

その1番手がTWINSETです。

これは僕が日本に引っ張ってきたからこの企画は去年から知ってましたがこうして取り上げられるとは思ってなかったです。

TWINSETは何をしたかと言うと。2019年にPLEASE DON’T BUYという企画を発表しました。

ちょうどベネチア映画祭の時かなあ〜ネーミングが挑発的やな〜と思ってましたが

何かと言うと、ヨーロッパってイベントが多くてドレスとか必要なんですね。

日本にはない文化で、これも僕ファッションで日本に取り込みたい文化なのですが

昼ファッションと夜ファッションと2つありまして。ドレスでも色々な種類があるんですね。日本だとドレス市場はキャバクラとか飲み屋が多いですがヨーロッパは社交界のドレスです。

そういう場面を日本も作ればインスタにも書きましたが、ローマ法王が贅沢は西から光は東からと言ったように、贅沢文化こそ今の日本には必要だと思ってます。

良く朝まで生テレビとかで誰か言うてましたが、日本のこの20年激安文化がデフレと経済成長を阻害していると。 日銀と安倍さんのマジックで成長してる様に見えてるだけで、数字だけで実質経済は全く何も変化してない。デフレから脱却はしてないのですね。

そんな贅沢文化を日本は取り込む必要がありますし、ヨーロッパは光、光は最新のテクノロジーと発想ですね、鏡面発想ですが貿易業をしてると本当に良く見えてきます。

そんな、社交界で1回しか着ないものを買うのでなくリースをして、ワードローブの効率化を測りたい取り組みがこのPLEASE DONT BUY になります。

だいたい8日間で40ユーロから100ユーロで100%イタリア製の高品質な洋服をリースできる。20アイテム限定で試験的なものでしたが、大きな話題になってました。

彼らの考えの根源は「贅沢の代替」です。まさにサスティナビリティに富んだ

優秀な企業です。

日本だと、メルカリとか沢山、リースの媒体がありますから日本人には珍しくないですが、メーカーがそれをやる事で、余計な動きが減って完全な無駄を防げますし

イタリア人のさっきのプライドの話で言うとメーカーがやるからこそイタリア人を納得させれれたんじゃないかなと。思うのです。

ほんとに、いい企業です。もっとこの会社に食い込んでイタリアファッション界の最先端に立ちたい、そう思いました。


次に、リーバイスさんの取り組み

彼らもメーカーで古着の取り組みをしてます。

中古リーバイスを買い取り、新作を安くで買える事と中古の市場も開拓してるそうで、この取り組みでCO2が80%カット生産における排気ガスを700グラム軽減させれたと書かれてました。

GUCCIさんの取り組みは

THE REALREALという会社との提携でこれはネット販売のプラットフォームの会社かと思います。そこに、グッチからの中古品と実際のお客様からの出品と両方を販売してるそうです。実際に100万人のユーザーと800万アイテムの売買が成されてるそうです。環境と生産の循環性を高めて、再販への抵抗を減らし売買を加速させる事に成功したそうです。

記事はここまででここからは僕の考察になります。

ブランドは一生物という時代は終わったのか?

いや、そうでもないと思います。物には人の人生が反映されます。人生に刻めたものだけが、ワードローブに残っていくと思います。僕らは売買の現場だけしか立ち会えませんが、その人にとって人生で何か刻める様に僕ならランジェリーを

お客様たちに選んでます。

100円だろうと、100万円だろうと自分の資産になった洋服はラッキーですね、デザイナー含め生産者冥利に尽きると思います。

大きく膨れすぎたイタリアブランド達は大きな問題に直面してます

一方小さな工房で作られるイタリアもあって。そういうブランドの大切さも

イタリア人は分かってます。これは究極の足るを知るの実現で究極形だったりするんです。

僕はファッションブランドが大きくなりすぎたのかな〜って思ってて。

イタリアでしか買えない!ってプラダを買いにイタリアに行ってた時代くらいがちょうどよかったのかなあ〜

ファッションが味気ないものになって欲しくない。イタリアにはそう願ってます。

2年前にユニクロが、数年前にスタバが初上陸してミラノもミラノらしさが少しなくなって、寂しい部分もありますが、これも変化なのでしょうか。

今コロナになって、それぞれの国には自国民しか居ない状態の今だから自分の国を1番に考える芽が出てきたのかなと。

まだこれは経過なので、追っていきたいと思います。

日本はどうなんでしょうね?

アメリカは僕はトランプさんが勝つと思います、やっぱりアメリカファーストが強いです、みんな儲かったわけですから。

日本も、オリンピックまでもう少し時間があるので今こそ何か変化の兆しをメディアが書いたりして、、毎日誰かの不倫とかそういうのばっかり最近見かけますので

何か変化が欲しいところです。

久々のノートでした。

ご視聴ありがとうございます。

JUN

サポート有難うございます、専門クリエイターとしてnoteから書籍化に向けて頑張って行きたいと思います。