初めて取り寄せた農園の野菜の段ボールは予想以上に大きくて

試しに出して並べると

こんなにはいっていたのでした。すでに冷蔵庫もその野菜室も定員間近、とても全部は入り切らない。さて困った。こういう時は遠くの親戚より近くの友達とはよく言ったものです。

早速小学校の時のママ友にLINE。だってすぐ近くなんだから。子どもが小学生の頃はママさんバドミントンを共に楽しんだりしたのも今は昔。ご実家や義実家のお母様のお世話や仕事に奔走しているのを知っていたので年単位で連絡を控えていたのです。

夢のような絵面ね！

と返信してきた彼女はさすが美大卒⁈とにかくセンスがいいところが日頃から憧れちゃうポイントではあります。

明日明後日仕事だから葉物は残念だけど、セロリや青唐辛子は気になるな、などと言ってくれトマトもいくらあっても嬉しい！とのこと。ウォーキング兼ねてお届けに行きました。

もう酔いが回っちゃって、という時間でもあり、ぱっと渡して帰るはずだったのにあの話したかしら？などというので立ち話開始。女性はこれだから困るなんて言わないで〜笑笑

あの日、バス停で娘と待っていた時、車から手を振ってくれたじゃない？

あ、少し前にそんなことあったよね。

実はあの日、義母の容態が急変して亡くなって駆けつけるところだったの。そんな時にたまたまごきげんママ♡に遭遇するなんて、やっぱり深い縁があるのかもねって娘と話してたのよ。

聞くと四九日を終えたばかりでその存在の大きさに今さら気付いたと目を腫らして言葉を繋ぐ。厳しいところもあったけど女性として尊敬していたの。最初は主人のほうが落ち込んでたけど今は私が力が出なくてね…もっとたくさん話したいことあるのよ。

そうだったのね。小学校の体育館で運動会のお昼を近くで食べたことや、母の日に一緒にお洋服を選びに付き添ったという話など思い出して私も彼女の心情を察しました。

忙しいご主人に代わって法事など取り仕切ったり影に日向に奮闘しているのにまったく自然体で有能にして優しい心持ち。人の真価はそういう時に出ます。

彼女のお姑さんだけではなく、このところ周りでお見送りする方々が相次いでいて、仕方ないこととはいえ喪失感に見舞われます。親族の方の焦燥ぶりときたらそれは想像以上。80歳でも90歳でも100歳ですら自分の身内にはもっと長生きして欲しいもの。

ごきげんママ♡も今できることをしてね、と言われ、そのとおりと思うのでした。私より元気そうにしている義母ももうすぐ85歳。まだまだ元気そうな実母もそろそろ81歳。友の涙は私に多くを語りかけるのです。

厳しいところもあったという長いお付き合いのお義母さまを大切に思うそんな友人がいることが私の誇りであり、幸せでもあります。日頃はお互い公私慌ただしくてご無沙汰ばかりなのだけど、お野菜をきっかけに彼女の優しさに触れることができました。会えない日にもお互い悔いのない日を過ごしたいと思います。

暑中見舞い申し上げます。良い日曜日をお過ごしください。