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【神楽坂】デザートコースVERTの異次元体験

日々粉とお水でパンを焼き、ヨーグルトはメーカーを使って牛乳で増やし続けている極めて地味な暮らしを楽しんでいるごきげんママ♡にとって娘が持ち込んできたそのデザートコースのお店は大変敷居も高く恐れ多いお店と言える。

だがしかし、来月に出産を控えて気合いを入れたい娘の誘いを断るほど不粋でも不人情でもないのでお供することにした。あら、あなたもあなたも来るのね?という三姉妹勢揃いで、カウンター六席のお店の四席に並んだ。毎月一度の予約が5分で埋まるという激戦を勝ち取ったらしい。


まず席に着くと大福茶で迎えられる。

茶湊流水と書かれた紙にこの日のコースの説明。まだよくわからない…

一品目は秋王という珍しい柿のデザートと福緑というお茶。

割れた溶岩のような黒っぽい器にちょこんと手の込んだ柿のオレンジがさまざまのっている。なんとお上品な…

二品目ははれひめマンダリンのデザートと蓬のお茶。

下の皮はうまくくり抜かれてそれにガラスの器を被せたスタイル。ゼリー系です。いずれも甘さが抑えられていて10品続くという意味がわかってきた感じ。

お次はいちごやゆりねを使って三層になった冷製のデザートと薮北茶の組み合わせ。

お茶といっても大さじ2杯ずつくらい。原材料については農園と密に連携して店主直々よく足を運ばれたものばかりを使っておられるそう。一つずつの解説がまた興味深くて。

五品目は少し甘味から離れてモッツァレラや青菜や生ハムの一品で福岡のお雑煮をイメージしたとのこと、北九州出身とこの時判明。

目にも麗しい色合わせです。和と洋がうまく調和しています。

そして大胆にも文旦の天麩羅が登場。これは初めての食感!

下のお抹茶を絡めていただきます。あしらわれる小花の愛らしいことよ。

さらに揚げ物が続いて、栗やハスカップを春巻き様にしたものが出てきた。

マクドナルドのアップルパイを連想される向きもあるかもしれない、私がそうだったから。こちらももちもちサクサク甘すぎず美味なり。奥のお湯呑みには御番茶が。とてもユニークなお湯呑み。

まだ終わりませぬ。

確かこれがサンふじの一皿のはず…記憶が曖昧になってきた〜

そして私の記憶が正しければお次がメインのパフェ。この日いちばんおいしかったのがこちらです。

黒い背の高い器に何層にも盛り込まれた洋梨のデザート。店主の意気込みを感じる出来栄え。

さて、お食事が来るとは。

コンビニで買ってきて焼印を押しましたという軽いジョークの裏には並々ならぬこだわりのある牛蒡の入ったおいなりさん。大きすぎませんか?と聞いてくださったけど二つでもよかった〜一人一個ずつ。

おしまいにお汁粉。

小豆のお味を活かすということでまったくお砂糖なし。これは残念、甘いのがよかった。なんて言えるはずもなく楽しく最後までご馳走になった。

すべてが繊細で、材料の土からこだわって捨てるところなく作品に仕上げていかれるパティシエ魂に惚れ込む一日だった。

私に向かって何のお店やってるんですか、と聞いてくださったけど残念ながらしがない主婦です。なんかお店したくなったなぁ。でも何の?おいおい考えてみよう。

今宵はとびきり贅沢なレポを神楽坂からお送りしました。

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