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作品の羅針盤

6/2
朝、雲ひとつない快晴。バルコニーに出て、海を見ながらストレッチと筋トレ。
実は昨日から筋トレを再開した。といっても5分程度のもの。毎日続けることが第一優先の習慣用メニューで、友人が教えてくれた。この5分筋トレを習慣づけたい友人たちでLINEグループを作っており、完了後に🏋️‍♂️×回数を送り合う。たったこれだけのことだが、こうした仕組みを作るだけで、結構捗る(笑)。モチベーションもシェアする時代なんだな。
本日は旧行政センター、「umiba」で壁画作業をいよいよ開始。
壁画や大型絵画作品の場合、私は絵作りとして、まず原画を作成する。(ライブペインティングの際はこの限りではない)

工程は以下の通り。
・まず手描きで、自由に着想したものを紙に描き出す。
・その下描きをスキャンし、フォトショやイラレで描き起こしたり、補填したりする。
・作品画面寸法に合わせた枠を設定し、その中でベストな構図や色彩を大方決める。
・デジタル上で仕上げていき、プロジェクターでアウトラインを投影し、なぞる。
(日本画では「骨描き」をするが、それに近い。高校生の頃は、日本画を専攻していた)
・あとは手描きでどんどんアレンジも加えて描き進める。

原画作成はある意味、作品の羅針盤のようなもの。ここで精度を上げておくと、後に続く絵たちが前に進みやすい。

今回は特に壁画としてシャープな線にしたかったので、主にイラレで原画を作成した。
正直、大学生の頃から割と最近まで食わず嫌いというか、勝手な苦手意識で「ベジェ曲線」を避けてきたのだが、目的が明確だったからか、今回初めてちゃんと使ってみると、案外使いやすく、面白かった。今後もどんどんいろんなキャラクターたちをベジェ曲線で生み出していこう。今までデジタル作画はフォトショをメインに愛用してきたが、今後はイラレも使い込んでいきたいな、と思う。好きなことの勉強は、自ずと手が動くし楽しい。
(でも時々は、全然知らない世界を覗くような勉強もしたいと思う。)

午前は事務作業をして、ランチの後、壁面にプロジェクションし、アウトラインを入れた。壁面に石膏ボードの継ぎ目があり、パテ塗らなあかんな・・ということで、明日は下地準備の予定だ。
大画面の制作はそういえば結構久々だったから、「制作筋」がちょっと鈍っていた。
う〜ん、これからますます筋トレが必要だな(笑)。

***

最近、なんとなく「京都弁」ならびに「関西弁」が影を潜めていっている気がする。なぜなら、当然だがそれを話す人が周りにいないからだ。
「ええんちゃう」が、「いいんじゃない」。
「〜してはんにゃろか」が、「〜しておられるのかな」など。
ああ、さみしい・・言葉の変化からホームシックを感じることもあるのか。私の中の京都が、なんとなく遠のいているように感じた。と同時に、この地にだんだん慣れてきている証拠でもある。その時、ある人が言ってくれた言葉に救われた。

「故郷は絶対にその人から消えることはない。世界中のどこへ行っても。」

***
ではまた次回。

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