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「心が見えない人へ」(大川隆法「心の指針」より)

いつも記事に目をとめてくださり、本当にありがとうございます。

私の記事では、大川隆法先生の法話・著書の中から、おすすめの作品を紹介しています。

今回は、心の指針「心が見えない人へ」をご紹介したいと思います!

大川隆法先生は、毎月、「心の指針」という詩を月刊誌に寄稿してくださっていたのですが、シンプルな言葉の中に深い味わいがあり、読むたびに心がじんわり温かくなる作品ばかりなんです。

皆さんにもぜひ、「心の指針」の世界を味わっていただきたく、時々ご紹介させていただいております。

それでは、今日も皆さんへ、感謝の気持ちを込めて、贈ります。



「心が見えない人へ」

世の中には「心が見えない」という人がいる。

おそらく、頭脳と神経作用のみ鍛えすぎたのだろう。



では、あなたに感情はあるか。

感情とは、

「喜」

「怒」

「哀」

「楽」

が分かることである。



原始的なレベルで言えば、

動物や昆虫にも宿っているし、

花や他の植物にも、

微細ながら存在すると思われる。



あなたの喜びの感情は、

どこからこみ上げてきますか。

あなたの怒りの感情はどこから出てきますか。

あなたの哀しみは、本当に脳の考えた結果ですか。

あなたの楽しいという気持ちは、神経の作用ですか。

どこか胸のあたりから込み上げてきませんか。

心臓が「バクバク」しているからではなく、

心臓を「バクバク」させる何かの存在を、

感じたりはしませんか。



さらに、あなたの恐怖の感じは、

暗闇や未知なるものとの遭遇が、

偶然に引き起こしたものですか。

「美しさ」や「正しさ」も、

すべて人から教えられて分かるものですか。

何かをやりたいという意志は、

予めプログラムされているものですか。



「いかなるか、これ、『本来の自己』」に答えてください。


(大川隆法 心の指針221)


〈感想・気づき〉

「『心』なんて存在しない。あるのは『脳の作用』だけ。」

そんな風に言い放つ現代人が、一定の数いらっしゃるといいます。

私からすれば驚くべきことなのですが、脳や神経作用について学びすぎたり、頭脳のみを鍛え過ぎた場合、そのような結論に至る方もいらっしゃるようです。(※個人差があります)

そんな現代人に対し、大川隆法先生は真っ向から問いかけます。

「あなたには感情があるか。」

「あなたの喜びの感情はどこからこみ上げてきますか。」
「あなたの怒りの感情はどこから出てきますか。」
「あなたの哀しみは、本当に脳の考えた結果ですか。」
「あなたの楽しいという気持ちは、神経の作用ですか。」
「どこか胸のあたりから込み上げてきませんか。」

これでもかというくらい(笑)、「心の存在を感じませんか?」と何度も問いかけられています。

確かに、科学文明が発達してきたのは本当にここ100年くらいのもので、
その前の世界では、「心の世界」というのは当たり前のように語られてきたと思います。

「心が見えない」ということは、「人の気持ちが分からない」、と言うことでもあると思います。

もし、大多数の現代人が「心が見えない」まで行ってしまっているとすれば、ひょっとすると、人類は精神的には退化しているのかもしれません。


また、人間はロボットではありません。

自分のやりたいこと、成し遂げたいことが胸の奥底からふつふつと湧き上がってくることがあると思います。

でも、それが「予めプログラムされたもの」だとは到底思えません。

私たちが、自分の意思でつかみ取ってきた「志」です。

もしくは、生まれる前から、「これだけは成し遂げたい!」という使命感のもとこの世にやってきたのかもしれません。

証明することは不可能に近いのかもしれませんが、誓って私たちは、脳にプログラミングされた通りに「志」を実行しているわけではありません。

それこそが、人間の本質が心・魂にあることの証明の一つなのではないかと思います。


もちろん、脳や神経の作用を研究すること自体が悪というわけではなく、
あくまでもこの世で身体をスムーズに機能させたり、
自分たちの持っている傾向性を理解するためには必要な事であると思います。


大川先生のスタンスとしては、「まずはじめに心ありき」です。

たとえば、心からその人のことを好きだと思うから、

その影響が脳や神経作用に出て、ドキドキしたり、心臓がバクバクする。

決して、脳の指令により心臓がバクバクしているから、人を好きになる、ということではないのだと思います。

つまり、脳や神経作用を主体と考えるか、それらをあくまでも「心」が発した「想い」を受け、動いている存在と考えるのかの違いなのだと思います。


同じように、たとえば、共感力が高い人がいたとします。

それは、たまたま脳の神経作用が発達しているから共感力が高いのか。

それとも、生まれつき共感力の高い魂だから、その影響で脳の作用が発達していくのか。

もうご理解いただいていると思いますが、私たちは、共感力の高い個性の持ち主だからこそ、脳・神経がその方向に発達していっていると考えます。

その上で、共感力の高い人の脳構造がどのようになっているかを研究されるのは大いに素晴らしいことだと思います!

せっかく科学も進化しているのですから、ぜひ心の神秘の世界と、脳・神経の世界の繋がりも解明してほしいですし、さらにその先の霊界や第六感等についても、その秘密が明かされていけばいいな、と思います。

エジソンが晩年に研究していた発明品が「霊界通信機」だった、という所からも、実は科学と霊界は共存できるものではないかな、と期待しています。


そして、今回の心の指針の最後にある、哲学的な問いかけ。

「いかなるか、これ、『本来の自己』」に答えてください。

この最後の問いかけに、本気で答えてみると、

自分の本質は魂であり、心がすべてである。

と言えるのではないかと思います。

そう考えた時に、私たちの持つ人生の全ての疑問は、氷解していくのではないかな、と願っています。


「心」の存在とは何か、を考えさせる、すこし抽象的な回になりました。

つたない気づきを最後までご覧くださり、誠にありがとうございました🌷



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