見出し画像

正解のない人生を生きるすべての女性に届けたい

これはキャリアスクールSHElikesのライティング入門コースLESSON2の課題「好きな本をおすすめしてください」に挑戦した私が書いた原稿です。一部、TAからの添削を受け、修正しています。

本との出会いはときに読者の考えや行動、また人生までも変えることがある。読書はそんな偉大なパワーを持っているように感じる。私にもそんな本がある。

自分で「始めた」女たち 「好き」を仕事にするための最良のアドバイス&インスピレーション』をご存知だろうか。これは、ニューヨーク在住のグレース・ボニーという一人の女性が“IN THE CONMPANY OF  WOMEN”という著書名で出版した本を和訳したものだ。

この本では料理研究家、デザイナー、作家、ミュージシャン、イラストレーター、モデル、ブロガー、家具職人、スタイリスト、キュレーター、コメディアンなど、さまざまな仕事で活躍している112人の女性たちを紹介し、彼女たちが好きなことや夢を追いかけた先にある“美しい世界”を見せてくれる、読んでいるだけで勇気づけられたり、自然とパワーが湧いたりする、私にとって羅針盤のような存在だ。

そんな本との出会いは昨年の春。私が第一子の出産を間近に控えた、産休期間中のことである。「20代のうちは失敗を恐れることなく、挑戦し実績をつくりたい」「たくさんの苦労や挫折をして、世の中から必要とされる社会人になりたい」「世間にインパクトを与えられるようなことを生み出し、一目置かれる人になりたい」という思いが人一倍強く、大学卒業してから結婚するまでの社会人生活はプライベートを犠牲にして仕事に没頭してきた。そんな私は結婚、妊娠、出産を経験し、社会人になって以降、初めてのキャリアブレイクをすることになった。

当時、営業職であった私は、常にクライアントとのコミュニケーションを図ることに一生懸命で、自分の休みなど関係なしに24時間いつでも電話やメール対応を受けられる状態をつくっていたため、産休に入ることでその環境から変わってしまうことを恐れていた。「困ったときにすぐに連絡がとれるあなただから信頼していた」「いくら優秀でも結婚したり、子どもができたりしてしまえば、前みたいに仕事に全力を注いでくれないよね」などと思われてしまうのではないかと、不安で仕方なかったのだ。

出産に向けて、心も体も準備していく産休期間中であるはずの時間は、仕事のことを考えてばかりで落ち着かなかった。そこで少しでも焦燥感を拭うべく、私は読書を始めた。今まで読みたいと思っていたけど読み進められなかった本、本棚に眠っているお気に入りの本、ときには図書館で借りてきた本などたくさん読んだ。

「次は何を読もうかな」とネットで検索していたときに「あなたにおすすめ」とポップアップで表示された一冊の本。それが『自分で「始めた」女たち 「好き」を仕事にするための最良のアドバイス&インスピレーション』だ。本の概要やレビューなどを見ているだけでなぜかワクワクする。定価2,000円と少し高めの金額ではあったが、それ以上に「読みたい」という気持ちが勝り、私はこの本を購入した。

そして翌日、本が自宅に届き、早速読んでみるとページをめくるたびに、多くの女性たちが立ち上げた事業やプライベートなどについてが、文章と写真で表現されていた。そして、家庭や子育てと両立をしながら、自分の好きなことや夢をビジネスとして実現している人たちが多く取り上げられ、なかには「子どもたちの存在が原動力になっている」というメッセージをたびたび目の当たりにした。

これは女性たちのサクセスストーリーを掲載しただけの内容ではない。彼女らもまだ人生の大きな夢を叶える途上にいるのだ。だからどのメッセージにも信頼や好感があり、重みを感じる。私の目に映る本のなかの女性たちだって、日々悩み、迷い、ときには挫折をする。落ち込んで、立ち直るのに時間がかかったり、逃げ出したくなったりすることもあるだろう。それでも前を向いて行動する。そうやって行動を続けていく者にしか見ることのできない“美しい世界”がある。

自分の足で、自分の人生を生きる人はとてもかっこいい。私はこの本を通して、そう感じている。だから、私もそんな人になりたいと思った。

私たちは学生生活を終え、社会に出ると、正解のない人生を歩む。学生の頃は決められた組織に属し、定められたルールに従い、集団生活を送る。また、試験でも問いに対して一つの答えが求められ、その答えが見つかれば正解、間違えれば不正解という評価を受ける。それが大人になるにつれて自分の進む道を自分で選択したり、決断したりし、社会では自ら問いを探し、自分なりの答えを見つけていくように変化する。

そんな人生を歩む私たちには、ときに後押ししてくれる存在が必要だ。「これが正しいのか、正しくないのか」という問いの答えは自分のなかにある。つまり自分次第なのだけれど、自分自身を見失い、迷うときには、誰かに頼ったり、誰かからヒントをもらったりしたいこともあるだろう。

その「誰か」は必ずしも「人」である必要はない。人の手によって書かれた本という存在がある。

私は現在キャリアスクールSHElikesを受講している。このスクールではPC一つでいつでもどこでも自分の理想の人生を歩めるようなさまざまなスキルを習得できる。そんな志を持つシーメイトさんたちにこの本をぜひ読んでもらいたい。きっとこれからの人生において欠かせない一冊となるに違いない。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?