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急がば回れ

仕事で翻弄され続け、心身ともに疲労困憊していたのだが、視点をかえて、自分自身に目を向けることで、光が見えてきた。

ここ数カ月、ほぼパワハラの中で戦ってきた。逃げることもできて、チームのみんなは「もう逃げよう」と言ったけれど、それではまわりに迷惑がかかり、社会的責任が果たせない、そんな状況で、ハッピーになるわけがない、と、もがき続けた。しかしもう、心身疲れ果ててきて悪循環になるばかり。まずは、自分が元気になることが大事と、自分のなかで試行錯誤してみたけれど、なかなか元気にならない。

そんな中、去年から参加している、経営者の緩やかな集まりで、今の状態を客観的に分解し、その原因となっている自分自身の中にあるものを探っていくことに。

結局、人はみな、不安や怖れから「自分を守るために」攻撃してしまう。私にパワハラをする人は、私や私がすることが、脅威であり怖いのだということが改めて認識される。私は私で、攻撃されたら、防衛という攻撃を強化してしまい、結局、対立構造が膨らんでいくことになる。
大げさにいうと、世界でおきている戦争も、みな、この構造なのだと思う。

対立構造を断ち切る

この構造を断ち切るには、相手の脅威と怖れを取り除いて寄り添ってあげると同時に、自分自身の中の脅威と怖れをゆるめること。なぜなら、自分自身の怖れが相手に反映し、怖れの増幅が起こって止まらなくなっているから。相手の攻撃はエスカレートし、こちらは疲弊困憊して、何も考えられなくなってゆく。

相手の怖れを取り除くのはなかなか難しい。しかし、自分の中の怖れをゆるめることは、訓練すればできるようになると言う。

実際、相手が不安で恐れていることは、なんとなく感じていた。それをもっと丁寧にくみ取って、寄り添ってあげないといけないのだ。
自分の不安や怖れは何だろう。
「プロジェクトが遅れること」「人に迷惑をかけること」
・・・しかし、それを恐れてあせるあまり、私自身の「あせり」が皆に伝搬して、よけいやりにくくなっていってたのではないか。

プロジェクトが少し遅れても、自分の不安や怖れと向き合い、客体化することで、自分の中の不安を緩めることができれば、相手に寄り添えるようになる。プロジェクトが少し遅れても、結局はそれがゴールへの近道なのではないか、と思えるようになってきた。
5分でよいから、ゆっくり自分と向き合う時間をとる。そして、原因は、「自分自身」ではなく、自分の中にある「不安ちゃん」なのだと認識できれば「不安ちゃん」と付き合っていけばよいだけの話。

急がば回れ。


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