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いとうまりこ
2022年5月9日 17:19
ピアノの響きを浴びて細胞ひとつひとつ覚醒する古風な雰囲気のピアノが生き物のようだったともみちくんが奏でることで息を吹き返し歌う古代恐竜のよう幻想動物?うつくしさだけではないやさしくうたいかなしくうたう消え入りそうな声地響きのような叫びよろこび 苦しみ真正面から浴びてわたしはそこにいるこころよい金縛りかなでている彼はふとときおり痛みをこらえるような表情
2021年1月29日 09:50
明け方めざめてうまらない空白お寺の鐘は聞こえないさみしくて小さな窓から電波の海で遊ぶなにをさがしてるのかなここにはなにもないのにチカチカ点滅電気の波は断続的ここにはなにもないのになにをさがしてるのかな?まぶたの裏に真っ赤な血熱い流れうねりもだえ背中の斜面を急滑降するあ、永遠ってここにあるのかも唐突に思う脳内にむすばれる画像は現実世界を模倣するだけ
2020年11月29日 22:03
還暦乙女アラカン乙女こころはかわいいのよたぶんめんどくさいのよじぶん妖怪化するばーさん道鏡に映るあれは誰身も心もシワシワピチピチ妄想だけなら負けませぬ憧れの推したちと手に手を取ってどこまでもいけるはずだよロマン街道まっしぐら黄泉の国からのお迎えがやってくるまで突っ走れかつては乙女なんてなんのそのいまだ現役バリバリいわして妄想暴走自由自在
2020年8月5日 05:32
水たまりの中の空さかさまにうつる小宇宙遠くで星が死にあらたな星が生まれる大きな海なんか知らなくたって生きていけるよ水たまりがあればじゅうぶんミニチュアな欲望揃えてうふふとほくそ笑む自己満足でたくさん笑えるならそれもしあわせ居心地のいい場所に巣づくりして他人などあてにしないで助けは目一杯借りよう借りたものは返しません貸したものはもういりません満面の
2020年7月28日 12:36
湿気た大気支えながら部屋の片隅で世界の端っこで宇宙の壁際で息をひそめていたいゆめみていたい痛い夢のなかでも痛い手足の先っちょ微熱放電放熱しっぱなしゆるんだ脳味噌崩れっぱなしここにいるよたすけてよさいごのさいご神さまを捏造して祈るしかない?呪うしかない?肉体から意識だけ取り出して永遠にここにいられたら部屋の片隅世界の端っこ宇宙の壁際
2020年7月26日 05:45
さまざまなトーンが入り混じり屋根鳴らす道鳴らす物干し鳴らす木を鳴らす街が鳴る空が鳴る地が鳴るあらゆるそこいらじゅうのものが鳴る雨雨雨雨ざわざわパタパタキン カン ぽたんざざざざととととぴちぱたんぽたとたん語るように歌うように音楽の始まりのようにわきあがりやがて落ちてくるあらゆるものの始まりのように
2020年6月28日 06:23
妄想は自由だって誰が言った?堂々巡りの繰り言をきょうも詩人は歌ってるアイシテルは呪文ロマンは欺瞞天使はきょうも嘘をつくあなたを想っているだなどと乾かぬ舌のあっかんべー残酷な天使はきょうもひとりまっすぐな眼差しで救いようのない優しさで真っ赤な心臓しぼりあげるあなたの欲しいものは何もうそこには何もないがらんどう空っぽだからきっとよく響くのかもしれないよ
2020年6月8日 12:42
もんどうむようなんのためになどとかんがえるからまようんだからなんのためになどとかんがえてしまうことをやめてしまえばいいのに考えてしまう生き物なんだな人って問答など無用無用な問答くりかえしてグルグル転がって行くんだなどこへ? などと問うてしまうからまようんだからだけどしりたいんだなんのために?どこへいくの?どこからきたの?こたえのない問いをえん
2020年5月13日 09:24
還暦過ぎたがまだしょうらいのゆめについてかんがえている なしえなかったことできること できないことあきらめておいてきたものぼんやりとした想い出 欲しかったものの名前さえ忘れてしまった ぽっかり空いた隙間が怖いから埋め尽くすために予定を立てる立てて追いかけて線をひいて書いては消して安心したふり 何が欲しかったのかな何がしたかったのかな しあわせな瞬間
2020年4月7日 08:50
未来ってやつはいつだって予測不可能だからひとはタイムマシンで未来をみたくなるタイムマシンで過去を変えたくなる 国で人気者を失い彼の地では、国のトップが失われんとしている 誰がそんな未来を想像できただろう? 不安はいつだって、そこにある。ふくらましたりしぼんだり希望だって、ここにある。 ジタバタしたところでいつかはみーんな必ず死んでしまうのだからその時
2020年1月29日 17:52
他愛もないラクガキができる時間がスキかもしれないとふと見まわすもしかしたらあの頃夢見てた生活がいつのまにかここにあるのかもしれない気付いてないだけでささやかな時間見上げる空にはうっすら夕焼けに染まるかわいらしい雲たち浮かんでいてあれにいつか乗ってみたいなとふわふわ漂うわたしを想像してみるそんな時間何かの用事に追われることもなくどこかへ行かなくてもいい電車にも
2019年10月27日 16:46
いつもの場所であじわうピアノの音。いつにも増して多彩で複雑な響きがあふれて空間を満たしては消えていった。 あらゆる感情が煌めく小宇宙のよう遙か彼方へ幻想的な世界へ一瞬でタマシイ運ぶ すごいなぁうれしいなぁかなしいなせつないな あの頃の絶望や希望を思い出した蘇ってはまた消えていく感情ココロの深部に溜まってた澱がふわりと舞い上がり音楽とともに彼方へ消
2019年9月17日 12:38
あかん日はあかん いままでもたくさんあったあかん日何もする気ないもやもや悶々ぐるぐるだらだらああ恥ずかしい超能力者にココロ読まれたら死にたくなる妄想 エロの沼 あかん日はあかんままで過ぎるのを待つしかないね 平和でいいよねと自分を皮肉る 他者がみな我よりえらーく見える日はダメ男啄木に習って花、ではなく豚、でも煮よう。 ぐつぐつ煮て
2019年4月30日 04:16
あめがふっている音がしみる夜遠くに想いを馳せ静かな喧騒閉じこめる どこにいるのかわからなくなる境界線が滲んで溶ける 雨音 雨音 さっきまで見てた夢叶わない想いやさしすぎるひとみんなの想い集めてふるわすハーモニー ここからはおひとりで行きなさい思いきり歌いなさい 孤独でうつくしいカデンツァ記憶に刻まれる音 雨音が刻む不協和なハーモニー